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三つの勢力

王国 ― 聖王国エルディア


中央大陸の広域を治める国家。聖人族の王家が戴く王国で、地方都市は王都から派遣された統治府が管理する。


城の執務室。


執政官

「状況を整理する。」


騎士団長が頷く。


執政官

「ここは聖王国エルディア地方統治府。」


騎士団長

「はい。」


執政官

「地方行政を預かるのが私。」


「執政官 ルドヴァル・セリオン。」


騎士団長

「そして地方軍を率いるのが私。」


「騎士団長 アルドレイン・ヴァルク。」


執政官

「騎士団の正式名称は?」


騎士団長

「白聖騎士団。」


執政官

「王国直属の軍事組織だ。」


騎士団長

「主な任務は戦争と領土防衛。」


執政官

「魔物討伐は基本的に冒険者ギルドの役割。」


騎士団長

「だが今回は違う。」


執政官

「天階Ⅳ。」


騎士団長

「本来なら騎士団出動案件です。」


執政官

「それが」


騎士団長

「消えた。」


沈黙。


執政官

「調査を開始する。」



冒険者ギルド ― カザール支部


町の依頼と魔物討伐を管理する組織。


聖王国冒険者組合

カザール支部


ギルド奥の部屋。


ギルドマスター

「西の森の件。」


受付が資料をめくる。


ギルドマスター

「天階Ⅳが消えた。」


受付

「はい。」


ギルドマスター

「紹介しておくか。」


腕を組む。


「俺はこの支部の責任者。」


「ギルドマスター

グラン・ベルド。」


受付が軽く礼をする。


「私は受付主任。」


「ミレイナ・ルクシア。」


グラン

「ギルドの役目は三つ。」


ミレイナ

「依頼仲介。」


グラン

「冒険者管理。」


ミレイナ

「魔物討伐。」


グラン

「つまり町の危険はここに集まる。」


ミレイナが地図を見る。


ミレイナ

「でも今回は」


グラン

「天階Ⅳ。」


ミレイナ

「討伐隊はまだ出ていない。」


グラン

「なのに消えた。」


ミレイナ

「誰かがやった。」


沈黙。


ミレイナ

「最近」


グラン

「なんだ。」


ミレイナ

「妙な冒険者がいます。」


グラン

「誰だ。」


ミレイナ

「Eランクの。」


グラン

「……リオか。」


ミレイナ

「はい。」


グラン

「偶然だ。」


ミレイナ

「本当に?」



SSギルド ― アストラル・クラウン


世界の裏で動くSSランク冒険者組織。

表向きは英雄集団。

実態は “危険な芽を摘む監視組織”。


遠くの塔。


水晶が淡く光る。


男がフードを外す。


「改めて紹介しておこう。」


「私は」


「オルディス・カナン。」


「観測者だ。」


大剣の男が笑う。


「ガルヴァン・ディアス。」


「前衛。」


赤髪の女。


「リュメリア・ヴェイル。」


「魔術担当。」


巨漢。


「ドレクス・バルガ。」


「破壊役。」


最後の男が静かに言う。


「……カイゼル・レオニード。」


「アストラル・クラウンの隊長だ。」


オルディスが水晶を見つめる。


オルディス

「我々の役目は一つ。」


ガルヴァン

「知ってる。」


リュメリア

「未来の脅威。」


ドレクス

「若い芽。」


カイゼル

「見つけて」


全員

「消す。」


沈黙。


オルディス

「天階Ⅳ。」


ガルヴァン

「グラディオス。」


オルディス

「消えた。」


リュメリア

「つまり?」


カイゼル

「この町に」


オルディスが水晶を指す。


「芽がある。」


ガルヴァンが笑う。


「若い芽か。」


リュメリア

「楽しみ。」


カイゼル

「探す。」


オルディスが静かに言う。


「……すでに見つけている。」



川沿い


その頃。


リオ

「天階Ⅳですよ!?」


ヴァル

「そうだな。」


リオ

「町が消えるやつですよ!?」


ヴァル

「そうらしいな。」


リオ

「一振りでしたよ!?」


ヴァル

「……少し強すぎたか。」


リオ

「少し!?」


ヴァル

「修行の続きだ。」


リオ

「まだやるんですか!?」

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