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外れスキルの【停止時能力アップ】実は世界最強でした  作者: 滝本りお


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タイトル未定2026/03/05 22:56

洞穴の修行


洞穴の奥。


湿った岩の匂い。


水滴が落ちる音だけが響いている。


リオは剣を握る。


腕が震えている。


ヴァルが言う。


「構えろ」


リオ

「は、はい!」


次の瞬間。


ガンッ


剣が弾かれる。


リオは壁に叩きつけられた。


「ぐっ!」


ヴァル

「遅い」


リオは立ち上がる。


もう一度構える。


ヴァルは動かない。


「もう一度」


リオは踏み込む。


ガンッ


また弾かれる。


三歩後ろへ飛ばされる。


ヴァル

「考えるな」


「感じろ」


リオ

「感じる……?」


ヴァル

「相手の呼吸」


「重心」


「空気」


剣を軽く振る。


ブン


風が動く。


「剣は腕で振るものではない」


リオ

「え?」


ヴァル

「世界で振る」


リオは意味が分からない。


しかしまた構える。



時間が過ぎる。


朝。


洞穴の外。


リオは岩を斬る。


ガン


ガン


ガン


刃は弾かれる。


ノアが肩で光る。


ヴァルが言う。


「力を抜け」


リオ

「抜いたら切れません」


ヴァル

「だからお前は弱い」


リオは黙る。


剣を構える。


今度はゆっくり振る。


スッ


岩に線が入る。


リオ

「え?」


ヴァル

「そうだ」



数日後。


洞穴の奥。


三体のゴブリン。


リオは息を整える。


ヴァルが後ろから言う。


「全部倒せ」


リオ

「三体!?」


ゴブリンが襲う。


リオは剣を振る。


一体。


倒れる。


二体目。


剣が弾かれる。


ゴブリンの爪が迫る。


その瞬間。


リオの体が勝手に動く。


横へ。


剣が流れる。


ザッ


ゴブリンが倒れる。


リオ

「……!」


ヴァル

「止まるな」


三体目。


リオは深く息を吸う。


踏み込む。


斬る。


ゴブリンは崩れ落ちた。


リオは肩で息をする。


「はあ……」


ヴァルは静かに言う。


「少しだけ」


「剣士らしくなった」


リオは笑う。


「本当ですか!?」


ヴァル

「まだ虫だ」


リオ

「虫!?」



さらに数日。


洞穴の奥。


魔物の群れ。


リオは走る。


斬る。


避ける。


倒す。


動きが速い。


ノアが光る。


ヴァルが腕を組む。


「ほう」



夜。


焚き火。


リオは倒れ込む。


「疲れた……」


ノアが肩で眠る。


ヴァルは火を見つめている。


そして言う。


「そろそろだ」


リオ

「え?」


ヴァル

「ここまでだ」


リオ

「修行終わりですか!?」


ヴァル

「違う」


「次へ進む」


リオは暗闇を見る。


奥はさらに深い。


冷たい風が吹く。


ヴァルは静かに言う。


「本当の修行は」


「ここからだ。しかしここでの修行は終わりだ。」


リオの心臓が跳ねる。

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