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第1話 混乱の中で動き出す
ミレイは、同じ悲劇を繰り返さないようにしたかった。
死にたくない、その気持ち一心で。
だから、生体兵器の作動もしくは開発をどうにかして、とめられないかと考えていた。
そこに、誰かを守るような優しい気持ちはなかった。
始めは逃げ出そうと考えていたが、帝国の民は自由に出国する事ができなかった。
どうにかして国から脱走しようとしても、一般人であるミレイにはその方法が分からない。
だから、自分の気持ちを落ち着けるつもりで、兵器の調査を始める。
しかし、すぐに行き詰った。
それがどこで開発されているのか分からない。
時間は無為に過ぎるだけだった。
「このままだとまた同じ悲劇が繰り返されてしまう」
ミレイは焦っていた。