表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩の目次

戦争2

作者: 冬野三月

 幼いナターシャは、子供用ベッドの上で爆発音を聞いた。


 彼女がその小さな体を伸ばしてガラス窓から外を覗くと、焼かれた街の中を何台もの戦車がゆっくりと進んでいくのが見えた。


 それらはもちろん敵国の戦車だ。


 わたしの国は負けたのか、ナターシャは幼心にそう思った。


 ナターシャの父は兵士として戦争に行っている。父はもう帰ってこないかもしれない。


 このうちで暮らすわたしと母、それに兄のヴォロージャは、いったいどうなってしまうのだろう。これまで敵だった国の人間になってしまうのだろうか。そこでは善と悪が反転してしまう。誰も真実を話さなくなる。今日までの幸福なわたしは死んでしまう。


 部屋のドアが勢いよく開いて、母が飛び込んできた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ