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#54
#1
「具合はどう?」
「うん、問題ないよ。さっき、お母さんも来てたから」
「あれ?お義母さんはどこ行ったの?」
「今は買い物に行ってるみたい。すぐ戻ってくると思う」
「分かった」
ベッドの横にある椅子に座る。
温かい日差しのお陰で背中がポカポカする。
サチコが手を握ってきた。
もう一方の手でサチコの手を包んだ。
柔かい手の感触が心地よい。
「予定通り過ぎて、何だか不安」
「でも、状態もいいって先生が言ってたよ?」
「そうだけど〜」
サチコは口を尖らせてる。
面白い顔してるな。
「あっ」
「どうした?」
サチコは窓の外を見ている。
振り返って窓の外を見ると何もない。
「何かあった?」
「へへへ、内緒♪」
いたずらっ子の顔をしてる。
#2
「マモ姉、今日は良く食べるね」
「ふふふ。いい事あった時はお腹も減るさ!」
「いい事って何があったのさ?」
「それはね...」
マモ姉は白米を口いっぱいに含んだ。
美味しそうに噛んで食べている。
「...」
...
......
.........長い!
「ふぅ〜」
マモ姉はようやく飲み込んで、味噌汁を啜った。
「美味しいな〜」
「マモ姉...」
「シュウゴのご飯、向こうでも楽しみにしてるね」
「...ったく。お椀、頂戴。食べるでしょ?」
「うん!お願い」




