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白貝  作者: 黄金天狗
52/55

#52

#1



「シュウゴ、今日は手伝ってくれてありがとな」

「いえいえ、久しぶりに手伝えて良かったです」

「店に着いたら、何か持ってけ」

「ありがとうございます」


「荷作りは終わったのか?」

「はい。九割方終わりました」

「引っ越しの日、車は貸すか?」

「大丈夫です。タケさんの車を借りるって兄さん言ってたので」

「そうか。次はいつこの町に来るんだ?」

「向こうで落ち着いたら戻ってきます。その時は顔を出しますね」

「おう」



#2



「ただいま」

「おかえり」

「お、いい臭いがするな」

「今日は白菜と豚肉のお鍋だよ。沢山貰っちゃった」

「美味しそうな白菜だ。すぐに全部食べられそうだな」

「早く着替えておいで」


「ん〜鍋は美味しいけど、猫舌には酷だ~」

マモリは悩んだり、幸せそうな顔をしたり忙しそうだ。

「ちゃんと冷ましてから食べてよ。火傷しないでね」

シュウゴはマモリにいつも優しいな。

しばらくしたら、三人で食事する事も少なくなるな。


ん?

背中からほんのり暖かさを感じる。

振り返っても、特に何もない。

ただ優しく感触は覚えてる。


「兄さん?」

「ああ、ごめん。どうした?」

「お鍋の後、雑炊とうどん、どっちがいい?」

「あたしはお米!」

「兄さんに聞いてるから...」

「ぶーぶー」

「ははは。雑炊で頼む、シュウゴ」

「うん。待っててね」

まあ、二人が元気ならそれでいいか。

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