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#50
#1
「タケさん。あんまり飲み過ぎないでよ」
「分かってるさ。俺は酔ったことないからよ」
「そんな事言ってー」
タケさんのほっぺをつついてみる。
脂肪はないけど、柔らかい肌をしてる。
「こら、ユウコ。タケさんにちょっかい出さないの」
「はーい。ほら、タケさん。お水だよ」
「ありがとう」
タケさんは渡したお水を半分位飲んだ。
「タケさん、あんな顔して飲んでるの珍しいね」
「そうだね」
「なんかあったのかね?」
「さぁ。そっとしてあげな」
「うん」
タケさん、何だか寂しい顔をしてたな。
#2
「それで、昨日にケイコさんの店でユウコちゃんからもらったんだよ」
「そうだったんですか」
タケさんが持ってきた煮物に箸を伸ばす。
れんこんを取って食べた。
味が染みててとても美味しい。
「美味しいですね。ケイコさんが作ったんですかね?」
「ユウコちゃんが作ったみたいだ。美味いよな」
「ヘぇー。ユウコちゃんが。とっても上手だな」
お芋も食べてみる。
うん。これも美味しい。
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「シュウはユウコちゃんの料理食べた事ある?」
「ないよ。でも、作れるのは知ってたよ」
「そうなのか。美味しかったから持って帰ってくれば良かったな」
「気にしなくていいよ。また、機会はあると思うから。兄さん、電気消すよ。お休み」
「お休み」




