#43
#1
「ナナシさん、手紙がきましたよ。ハナコさんからです」
「ありがとう。エーコ。... ふむ、ハナコさんは隣町でも元気でやっているようだね」
「それは良かったです。あちらでも仕事をしているのですよね?」
「ああ、立派な仕事だ。彼らの仕事が人々を幸福に導くことができる。何代も続けて、彼らは良くやってくれてる」
「彼女は本当に立派になりました」
「ああ」
...花は実をつけ、その実がまた芽を出し、次の世界を作る。
#2
「この時期に、蝶がいるなんて珍しいな」
「お、本当だ。」
シュウと一緒に公園で休憩しているところで、蝶が元気に飛んでいる。
「花も咲いてないのにな」
「公園だから樹液でも吸ってるんじゃない」
「そうかもな」
シュウはぼうっと遠くを見てる。
「シュウ、最近ぼうっとしてない?」
「ん?それはタカシだろ?」
「俺は普段そうかもしれないけど、シュウはぼうっとしているのは珍しいからさ」
「まぁ何でもないよ。ちょっと考え事だよ」
シュウはお茶を飲んで、カップを渡してきた。
「これ、美味しいな」
「サチコが作ってくれたんだよ」
「本当にいい嫁さんだ」
「本当にそう思うよ」
「サチコさんは今家か?」
「うん。たぶん、お義母さんと一緒にいるよ」
「お義母さんが近くにいると助かるな」
「本当本当。お義母さん、いい人だからたくさんお世話になってるよ」
「まぁ、タカシがなんかあったら、俺に言えよ?」
「頼れる人が近くにいるのは助かるよ」
「お世辞か?」
「いいや、本音だよ」




