#39
#1
「じゃーん!」
「また、ベランダから... ダメだよ、マモ姉」
「それを言うな、少年!」
「...ご飯用意するから手洗っておいで」
「ほいほーい」
マモ姉は素直に洗面所に向かった。
味噌汁とご飯をお椀によそった。
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「マモ姉、俺がいなくなったら、あんまり兄さんの邪魔しないようにね」
「そんな野春天な事はしないよーだ」
マモ姉は天ぷらを美味しそうに食べてる。
「マモ姉、衣が口の周りについてるよ」
「おっと」
マモ姉は舌を出して、衣を舐めとった。
「へへーん」
「行儀悪いよ」
「あたしもシュウちゃんの行く町に行くよー」
「へ?」
「にしし」
「マモ姉は何をしに行くの?」
「それは仕事だよ。当たり前じゃん」
「当たり前って...いまだに秘密にしている癖に」
「企業秘密なのさ、少年」
マモ姉はにやけながら、白米を口いっぱいに頬張った。
#2
「ただいま」
「おかえり。楽しかった?」
「うん。楽しかったよ。一人でご飯食べたのか?」
「マモ姉が来てたから一緒に食べたよ」
「そうか」
「兄さん、お茶でも飲む?」
「そうだな。飲もうか」
「わかった。兄さん、着替えてお風呂入っておいで。お風呂沸かしておいたから。」
「ありがとう、シュウ」
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「ただいまー」
「おう」
「お父さん、ご飯ちゃんと食べた?」
「ああ、カナもちゃん食べたか...」
「うん。んじゃ着替えてくるね」
...カナ、大人いなったなぁ




