#38
#1
「団子はいつ食べても美味しいな」
「ですね」
作ってきたみたらし団子をタケさんは美味しそうに食べてる。
持てきたお茶を湯のみに注いで、タケさんの前に置いた。
「ありがとう」
「はーい」
「向こうに行ったら、いつ帰ってくるんだ?」
「多分、半月に一回は戻ろうと思います」
「そうか」
タクさんは串を置いて、お茶を啜った。
「シュウゴもだいぶでかくなったよな。この前まであんな小さかったのに」
「そうですよ。でも、タケさんは皺が増えたぐらいであんまり変わらないね」
タケさんの後ろに回り、肩を揉む。
「凝ってるか?」
「いや、前よりは全然柔らかいよ」
「シュウゴは肩揉むの上手だな」
「上手でしょ?」
背中があんな大きかったのに、小さくなっちゃったな。
外では鳥の声がする。
暖かくていい天気だな。
#2
「カナちゃん、最近幸せそうだよね」
「そうですね」
エーコちゃんはコップに柑橘のジュースを注いでくれた。
うん、美味しそうな香りがする。
「でも、最近サチコさんはカナさんと一緒にいないですね」
「だって、カナちゃんは最近忙しいからね」
「なるほど」
ジュースを飲むと、ほっとする。
「これ、美味しいね」
「それは良かったです。取り寄せてみたんですよ」
「そうなんだ〜」
「今度、お家に届けに行きますよ」
「え、いいの?」
「サチコさんともっとお話ししたいですし」
「ありがとう。エーコさん」
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「なぁ、タカシ」
「ん?」
「この前の人、名前なんだっけ?」
「エーコさんのこと?」
「そっか、エーコさんか...」
「エーコさんのことが気になるの?」
「いや、そうではないけどな」
「そう」
シュウは業務に戻った。
俺も業務に戻ろう。




