表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白貝  作者: 黄金天狗
31/55

#31

「こんばんは、ケイコさん」

「いらっしゃい。今日は三人で来たんだね」

「はい。仕事終わりでそのまま来ました」

「シュウゴは制服のままだから、工場に寄ってきたんだね?」

「はい」

「そうかい。空いてるところに座って」

「ありがとう、ケイコちゃん」

タケさんと兄さんは向かいの席に座った。

俺も席に座るとテーブルのコップを三人分水を入れて二人に渡した。

「ありがとう」

「あ、タケさん。この前の漬物美味しかったよ」

「そうかい。そりゃよかったな。また作るか?」

「うん。お願い」

「わかった」

タケさんはお水を美味しそうに一口飲んだ。

「シュウゴにはいつも美味しい弁当作ってもらってるからおあいこだな」

「いやいやタケさんには昔からお世話になってるからもっとお返ししたいよ」

「気持ちは嬉しいが、年寄りの世話よりも自分の世話をもっとしろ。まだ子供なんだしな」

「...」

タケさんは笑っているけど、なんとも言えない。

「まぁ二人が料理がうまいからいつも俺は嬉しいよ」

「兄さんにはそもそも料理以外にもたくさんやってもらえてるから」

「いや、シュウゴは俺がやる前に大体家事を終わらせるから、兄としてはもっと家事をしたいぞ?」

「兄さんは仕事もしてるし、勉強もしてるんだからこれ以上負担になることしなくていいの」

「やっぱり当番制にしないか?」

「それはダメ」

兄さんはいつも隙あらば何かをやろうとするので、早め早めに色々やらないと嬉しそうに何でもするからこっちが先に片付けないと兄さん無理してでもやるから心配になる。

兄さんは溜息をしているけど、今後も気を抜けないな。

「お!シュウちゃん!」

入口からユウコの声が聞こえた。

そこにはユウコとアサコとヨウコがいた。

「リュウゴさんとタケさんもこんばんは」

「こんばんは」

「こんばんは。元気だなユーちゃんは。」

「元気だよ〜!」

ユウコはこっちを向いた。

「シュウちゃん、先帰ったと思ったらうちに来てたんだ。言ってくれれば良かったのに」

「先にタケさんの工場に行ってから来たんだよ」

「どうせ、うち来るなら一緒に行ったのに〜」

「ほら、ユーちゃん、甘えないの」

「...ユーちゃん、おいで」

「う〜」

ユウコはヨウコに抱きついて、ヨウコの胸に顔を埋めている。

ヨウコは優しくユウコの頭を撫でている。

「んじゃ着替えに行くから、後でね、シュウちゃん」

三人は階段を上がっていった。

「はいよ。いつものね」

マモ姉が料理を持ってやってきた。

「ありがとう。うまそう!」

「んじゃいただきます」

「いただきます」

「いただきます」

「...マモ姉、なんでいるんだ?」

マモ姉は当然のように隣の席で料理を食べ始めた。

「ふっふっふ、料理のあるところ、私のいるところ!」

「シュウ、冷めるから食べな」

「うまいぞ」

タケさんも兄さんも何も気にせず、食べ始めている。

「...いただきます」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ