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白貝  作者: 黄金天狗
27/55

#27

#1


「タカシ、今日はいつもより早いな」

「ああ、ちょっと買い物しないといけないから」

「そうか。んじゃまた来週な」

「うん。また来週」


---


帰り道を歩いていると不思議な雰囲気の人が立っていた。

その人は道端に咲いている花を見ているようだった。

そのまま通り過ぎようと彼の横を通った。

「ん、そこのお方」

不意にその人が後ろから声をかけてきた。

「私ですか?」

「はい。あなたです」

不思議な人はこちらを見ていた。

「そうですか。どうかしましたか」

「いえ、大したことではないのです。あなたに助言を一つ」

その人は笑顔で続けた。

「奥様の好きな食材を買っていくといいですよ。今日は良いことが起こりますから」

「へ?」

「それでは、失礼」

その人は丁寧にお辞儀をした後、行ってしまった。

不思議な人だな。

でも、サチコの好きなものか。

最近、お土産買ってないから買って帰るか。


#2


「こんにちは」

「あら、タカシさん。いらっしゃいませ。どうかされましたか?」

「えーと、こちらのお茶を買いに。」

「そうですか。今日はどのようなものにされますか?」

「今日は緑茶のこれでお願いします。」

「承知しました。」

エーコさんは手際よくお茶を袋に入れて渡してきた。

代金を渡し、お釣りを受け取った。

「いつもありがとうございます。」

「こちらこそありがとうございます。そういえば、この前サチコさん嬉しそうにされてましたよ」

「嬉しそう?」

「はい。理由を聞いてないのですか?」

「そうですね。帰ったら聞いてみます」

「それが良いと思います。」

「それじゃあ」

「はい。また次回もお待ちしております」

エーコさんは深々と頭を下げていた。


#3


「ただいま」

「おかえり」

「はい、これ」

「ん?どうしたの?わー!これみたらし団子だ!」

「いつもサチコが買っているところに行って買ってきたんだ。後で食べよう」

「うん!ありがとう」


---


サッちゃん、今頃ちゃんとタカシさんに話してるかな?

「カナ、何ニヤニヤしてるんだ?」

「へ?あーまだ秘密〜」

「何だそりゃ」

「そのうち、話すけど今はまだダメだよ」

「そうか」

「それじゃお父さん、ご飯にしよう。準備するから待ってて」

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