#22
#1
「リュウさん、シュウちゃんがいなくなったら一人になっちゃうね。」
「そうだな。寂しくなるが、シュウが成長してくれて嬉しいよ。」
「ところでさ、リュウさんはそろそろ彼女作らないの?」
「何だよ急に。」
「だってさ、シュウちゃんが大人になるまではとか言ってたけど、見ての通りシュウちゃんはもう大人だよ?」
マモリの視線はシュウゴに向いていた。
「だからさ、そろそろいいんじゃないの?」
「…。」
「うっしっし。」
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マモ姉が兄さんにニヤニヤした顔をしながら話してる。
どんな会話をしているか気になるな。
「二人で何を話しているの?」
「ん?大した話じゃないよ。ねぇ〜。」
「そうだな。」
「兄さん、顔赤いよ?」
「気にするな。さぁ食べよう。」
「へへへ。」
#2
「最近、二人は仲良いよね。」
「そうですね。カナさんも前より楽しそうな顔をしていますし。」
「みんな少しずつ変わっていくね。」
「世の中は循環していきますから。」
エーコさんは空いたお茶碗にお茶を注いだ。
「でも、私は変わらずここにいますので、お時間あるときはいらしてください。」
「ありがとう。」
お茶がとっても優しい味がする。
#3
「お、来たか。」
猫を膝の上に乗せた。おとなしくしている。
「今日は兄さんがマモ姉と話していたけど、何を話していたんだろう?」
猫の頭を撫でると、毛がとても柔らかい。
「兄さんとカナさんが仲が良くなってるから、もう少しかな。」
猫は俺を真っ直ぐ見てきた。
「…俺がここを離れたら、お前も来るか?」
猫はじっと変わらず俺を見ている。
「一人でいると寂しいのさ。お前がたまに来てくれれば嬉しいよ。」
猫は一鳴きした。
「ははは。そうか、ありがとう。」




