#12
#1
「ナナシさん、こんにちは。」
「おーカナさん、こんにちは。」
「ナナシさん、たくさん食べるんですね。」
「ほほほ、体が大きいのでね。」
ナナシさん、顔が少し赤くなってる。
机の上にはたくさんの料理が並んでいる。どれも大盛りだ。
「一緒に食べてもいいですか?」
「いいですよ。」
「いらっしゃい、カナちゃん。何食べる?」
「それじゃあ、半チャン定食をください。」
「はいよ。」
ケイコさんは厨房に戻っていった。
ナナシさんの方を振り返ると、もう机の上の料理が半分無くなっていた。
「食べるの早いですね…。体に悪いですよ?」
「いやいや昔からの習慣でな。まだまだ追加もあるからな〜。」
「へ?」
ナナシさんは残り半分の料理を食べきると、皿を厨房に運び、また追加で大盛りの料理を持ってきた。
「うわ〜…本当によく食べますね。」
「ほほほ、まだまだ食べるぞ。」
#2
ナナシさんは笑顔で帰っていった。
ケイコさんと一緒に食器を片付けた。
「カナちゃん、手伝ってくれてありがとう。」
「いえいえお互い様ですから。」
ケイコサンは手際良く、お皿を洗っている。
ケイコさんの手、格好いいな〜。
「カナちゃん、どうしたの?」
「いや、ケイコさん格好いいなと思って。」
「そうかい?ありがとう。」
「ケイコさんって、料理を美味しくて早いし、お子さんも3人育ててるし、格好良いですよ。」
「大したことじゃないさ。誰でもできるよ。」
「私もいつかケイコさんみたいになれるかな?」
「そんなこと考えなくても、なりたいと思えばなれるよ。」
#3
「はい、お父さん。」
「あんがと。ケイコちゃん元気だった?」
「うん。元気だったよ。」
「ケイコちゃんは今も元気だけど、昔はもっと元気で、さらに美人だったんだよ。」
「確かに今でも綺麗な人だよね。」
お父さんはケイコさんからもらった餃子を美味しそうに食べている。
私も格好良くなれるよね。




