感想欲しいって、主張するのは大切だと思う~ハングリー精神風味、苦しみの手動調査を添えて~
ここに立ち止まってくださった貴方様に感謝。貴方様が読者でも作者でも、感想について、私の意見を聞いてください。よろしくお願い致します。
こんにちは、皆様。またもや感想についてのエッセイである。“またもや”と言うからには以前にも感想に関するエッセイを書いているのだが、今回はそちらと関係ありつつも別の趣旨の話となる。
『小説家になろう』の中で、感想をいただくのは途轍もなく難しいことだ。このエッセイを読んでくださっている作者様の多くは日々思い知らされていることだろう。かくいう私も以前はそうであった。感想0件の表示に悲しく震え続けていたのである。
ここで、突然話題は変わるが、ちょっとした調査をしてみたのでその結果を書く。この後の展開に必要だから取り敢えずさらっと流していただきたい。
ただし、プログラミングスキルの欠片も持っていない上に、パソコンを操る技能において壊滅的な腕前を誇る私の手元には、何だかよく分からないが色々と検索して仕分けしてくれる便利なソフトは無いので、恐ろしく効率が悪く、信頼性の無い手動調査である。
まずは小説検索にて、細々と条件を設定していく。
それがこちらだ。
『短編、連載中作品』
『総合ポイント1000PT以下』
『長期更新停止作品を除く』
『初回連載日2019/1/1~2019/5/21の範囲内』
『ワード検索範囲・タイトルのみ』
『検索ワード・○○○(有名タグ。勝手に調査に使用させていただいた作品にご迷惑がかかるかもしれないので伏せる)』
(このタグを検索ワードに選んだのは流行りであるので、言い方は悪いが、良いも悪いも集まるだろうと考えたからだ)
何故ここまで絞り込んだのかはお察しの通り、手動ゆえにここまで絞り込まないとヒットする作品が多すぎたのである。
以上の条件でヒットしたのは236件。これをブクマの多い順から並べ、あとはジャンルも何もかも無作為に30件選んで、ブクマ数と感想数を調べた。
それを下に並べる。左が感想数、右がブクマ数である。面倒なら見なくてもまあ問題ない数字の群だ。私の様に数字が苦手な方は薄目で通り過ぎていただきたい。
・4:423 ・96:328 ・1:357
・2:324 ・1:299 ・8:209
・2:203 ・2:266 ・0:238
・3:184 ・0:182 ・1:165
・0:144 ・1:106 ・1:95
・0:54 ・0:40 ・0:28
・0:23 ・7:17 ・8:3
・2:0 ・2:3 ・0:3
・0:2 ・0:7 ・0:6
・0:1 ・0:0
なかなかに興味深い結果である。私の解釈としてはブクマ100件で感想1件、というのが基準になるだろうかと考えた。
だが、これは人気のタグである『○○○』をタイトルに含むもののみを抽出した上での結果であるから、その他のマイナージャンルでは更に少なくなり、ブクマ500件で感想1件くらいになるのだろうか。
つまり、いくらブクマを得ても一向に感想を得られない可能性があるということである。
ただ、作者側が忘れてはいけないのが、読者様方が感想を送るタイミングに悩みがちであるということ。
私は連載作品相手でも気に入ったら即感想派なのだが、人によっては「完結してからの方が……」と考えて完結するまで無言でいる、という方もいらっしゃるのだ。評価も然り。
読者様方。確かに、感想を送るタイミングは掴みにくいかもしれない。そう言うときは、まず短編作品に感想を書くことで慣らしていってはどうだろうか。
感想を書くことに慣れれば、連載作品相手でもあまり迷わず送ることができるようになるかもしれない。
まあ、感想を書く書かないも、いつ書くかも人の自由なので多くは言及しない。
さて、調査結果から推測したように、感想を貰うのはとても難しいという『小説家になろう』の状況の下で、弱小作者の私が幸福にもマイナージャンルの連載小説に18件もの(ブックマーク数、33件であることを鑑みれば、これは多いと言えよう)感想をいただけた理由は何なのか。
ここでは「自作はちゃんと面白いのだ」等という自惚れを廃して、ただ数字や結果のみを見て書いていく。
私は以前『「感想くだされ」と勇気をもって言ってみた→結果:総スルーを経て“いい子ちゃん作者”の仮面を剥ぎ捨てた底辺作者の魂の叫び』というエッセイを書いたのだが、ありがたいことにこのエッセイを読んでくださった方々が、このエッセイや、連載小説に感想やご意見をくださったのである。
上記のエッセイの中で私は『「おもしろかった」の一言でも「つまんね」の一言でも良かったのに。感想は制限無しの、ハイリスクハイリターン方式で待機している』と書いた。そして、どんな批判的な意見でも、作品の肥やしとするため受け止めると宣言したのである。
真に作品を良くしたいと思って「感想が欲しい」と言う作者様方に、感想欄をフルオープンにすることも1つの手だと伝えておこう。そして、あらすじなり前書きなりでこう宣言しておくのだ。
「どんな感想でも受け止めるので感想、意見ください。待ってます」
しかし私の経験上、これは大変危険な行為でもある。
まず良い点は、非ユーザーである読み専の方々に感想をいただくことができるようになること。(どうやら非ユーザーの方々の中には、ユーザー登録は面倒だがフルオープンなら是非感想を書きたい、という方が一定数いるようだ)
そして悪い点は、匿名による冷たい感想や、悪意の吐き出し、最悪なものになると人間性を否定するようなものまで送られてくるということだ。人によっては筆を折りかねないだろう。
こう言うわけで、危険性が高いのでメンタルに自信が無いという作者様には向いていない方法かもしれない。
しかし、どんな欠点があったとしても、この方法で感想を書いてくれる可能性のある人の分母が増えることは理解していただきたい。
そして何でも受け入れる姿勢の作者に暖かな言葉を送ってくださる方も少なくないということも、忘れないでほしい。
それから別の手が1つ、危険性の低い良いものがある。これが今回のエッセイの主題でもある「自分から食らいつき、どんどん人を呼び込むこと」である。
私は魂の叫びをエッセイに込めて書くことによってそれを成した。結果として沢山の感想やご意見をいただいた。制限無しにしていたため、非ユーザーの方々からも多く感想をいただけた。
人によってはTwitterで宣伝したり、とにかく作品のタイトルや「感想欲しい」という意志をどんどん人の目に触れるところへ出していくことで「こんなに感想欲しがっているんだから本気で書いているんだな、読んでみよう」とか「あれ、よく見れば超好みじゃん」とか、そういった人に出会える可能性がぐんと上がる。
SNSの活用は、時折エッセイでも見かける読者を増やす方法の1つであるから、効果が証明されていると見ていいだろう。試してみる価値は十分にあると思う。
他にも、他の作者様の作品を読み、感想や評価を送る。感想を書いてくださった方の作品が気になる作者は結構多いと思う。私もそのクチだ。作者同士の交流も広がって良いことだと考えられる。
しかし『小説家になろう』内では「特定の作品に対しての評価を求める内容を投稿可能である箇所に掲載すること」は禁止されているそうだ。
実のところ今日まで知らなかった。それを踏まえて考えると私のエッセイはグレーゾーンだったのだろうか? 一応運営からの接触はなかったのでセーフと信じる。そもそも自作に感想を貰えなかったことについて「私のこの作品に感想入れろよ」とは言わず、ただただ恥ずかしげもなく悲しく叫んだものであったからセーフということだろうか……?
なので、エッセイを書くにせよ感想を書くにせよ「私の○○に評価感想ください」とは言ってはいけないわけである。常識的には当たり前だが、感想を求めるあまり亡者の様になっている作者様は気を付けていただきたい。手段は正当なものを選ぼう。
さて、まとめに入る。
まず作者の皆様方、ガツガツしたハングリー精神で行こう。
ちょっとメンタルを鍛え、受け止める心を広げよう。そして、貴方の好きなものを好きなだけ書こう。
貴方の作品は面白い。きっと貴方の作品を好きになってくれる人は存在する。
読者の皆様方、感想ちょっと書いてみようかなって迷ってくれてありがとう。
是非送信ボタンまで来て欲しい。面白かったという短文だとしても、どこがどんな風にこれほど好きで、という長文だとしても、作者は飛び上がるほど嬉しいはずだから。
以上、苦しみの手動調査を添えた、ハングリー精神風味の弱小作者の考えです。思い付きのままに書いたので、矛盾点等ありましたら遠慮無くご指摘ください。
ここまで読んでくださった貴方様に感謝を。あまりにも信頼性の無い手動調査ですので調査結果は半眼で眺めてください。
またどこかでお会いしましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。貴方の創作活動に沢山の幸せがありますように。
ここまで読んでくださってありがとうございました。感想欄は宣言通りのフルオープンでございます。ご意見ご感想お待ちしております。
感想についてのエッセイって、読者様が書くにせよ、作者様が書くにせよ、それぞれの苦悩が窺えます。大変だけど、その分貰えた感想は嬉しいですよね。
これを読んで、誰かの作品に感想を書いてみようと思ってくださる方がいるといいなぁ。
後書きの最後まで読んでくださってありがとうございました!!