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終章 最後の謎―2―
「先生。こんな話ですけど、参考になりました?」
そう言う少女は告白の返事を待つ少女のように、不安そうで、脆そうで、そして可憐であった。
「はい。とてもいい参考になりましたよ。是非ともその話を書いてみたいです」
少女は私の言葉に嬉しそうに目を瞑った。
「それは、光栄ですね」
少女はそう言って立ち上がると、ぐっと伸びをした。
「それじゃあ先生。原稿の完成楽しみにしてますよ」
「あ、ちょっとまって!」
足早に立ち去ろうとする、少女を私は呼び止めた。彼女の背景には星空が瞬いていた。
「君の名前は?」
少女の顔は見えなかった。でも、彼女はきっと笑ったに違いない。
「瓦木 紗綾」




