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悪役令嬢領主の自覚

「ーーーーシャ、ミーシャ!!」

考え込んでトリップしてしまってたみたいだ。

遠くでアルとアドルフの声が聞こえる。


「アドルフがそんなこと言うからミーシャが怒ってしまったじゃないか!」

「うるせぇ!本当のこと言っただけだろ。それに俺は噂がデマだったってことが言いたかったんだ!」

「なら、それを先に言えばよかったじゃないか。わざとミーシャが傷つくような言い方をして!」

「うっ!」

「ちゃんとミーシャに謝って!」

「わ、わかったよ。おい、わるかっ」


アドルフに肩を掴まれてハッと意識が戻る。

「ねぇ!二人とも!この領土を案内してくれないかしら!主に下町を!あなたたちの生活領域を!」

私の必死の形相に二人は固まる。

「はっ!?お前何言って」

「だってこのままだと私は本当にクソ令嬢になってしまうわ!今後領地を納める者としてここがどういうところか知りたいのよ!ねっ、お願い!協力して!!」

肩に乗っていたアドルフの手をギュッと握って、真剣であるというように顔寄せてお願いした。

「お願い!アドルフとアルだけが頼りなのよ。」


「いや、でも、その」

アドルフは顔を真っ赤にしてどもってしまう。

そんなアドルフと私の手を解き、アルが不貞腐れたように間に入る。

「でも、ミーシャは公爵令嬢だから15歳になったらプリミエール学園に入学してジョージ王子と結婚してしまう可能性もあるでしょう?今からそんなに領地を見て回ったり勉強しなくてもいいんじゃないかな?」

今度はアルの言葉に固まってしまう。


プリミエール学園・・・?

ジョージ王子・・・

まさかまさかと思っていたことが・・・否定できないほど重なっていく。

「・・・プリミエール学園って?」

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