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親孝行の少年






朝、目を覚ますと



目の前に母親がいた。





それはもう目と鼻の先にいた。





そいつの顔を見ていると何だかむしゃくしゃした気分になった、



都合がいいので殴ってみた。




母親の頭が首根っこごと窓の外へと飛んでいった。





母親の身体はというと、

僕の部屋からのんびりと出て行くところだった。




一体何しに来たんだろう





僕は服を着替えてから下に降りていった。




リビングに入ると、


母親と父親がいた。




やっぱり母親の首はなかった





父親と母親のいるテーブルを見ると、見覚えのある知らない男が座っていた。


満席なので僕は朝食を食べられない。




…僕はどうすればいいんだろう




よく見てみるとそいつは僕だった。




都合がいいので


僕は家を出た






家出してやろうと思った。










外に出てみると、



通行人の首がなかった。



首の切れ目から首の骨までが丸見えで結構面白い




僕はおかしいのでしょうか。



僕は悩んだ。




でも面白いからいいや






通行人を眺めていると、


排水溝に母親の首がひっかかっていた。



長い長い髪の毛が排水溝にひっかかっていた。



笑える。



でも面白くない。


どっちだよ…




やぱり面白くないので僕は母親の首を背に歩いていった。




しばらくすると、アイスクリーム屋があったので


買おうと思った。


はらぺこなので、食べてみた。




でも今は冬なんです。


とてつもなく寒いんです。



ということでやっぱり家に帰ろうと思う




家出する気なんて初めから無かった。


アイスクリーム屋を背にのんびりと歩いていくと、





やっぱり母親がいた。


厳密にいうと首だけの母親がいた。





僕をじっと見つめている



目だけで訴えてくる。





何だかウザくなったので、


僕は母親の首をよそに、



家の中へと入っていった。




中に入ると、


母親の体がテレビを見ていた、




目も耳を無いのにどうやって見てるんだろう




しばらくその様子を見ていると、何だかかわいそうになってきた。





そして今度は妙な罪悪感に襲われた。


母親がこうなったのは全て僕が悪いんだけど、さっきまでは全然そんなことも考えてなかった。





今は母親がとても怖い





排水溝にひっかかった首が、


目の前にいる体が、



僕に何かを訴えかけているように思えて仕方がなかった。




だから僕は外に出て、

排水溝にあるしなびた母親の首を取ってきた。




母親は何も言わずに首を受け取った。


まぁ、何も言えないのでしょうがない。






母親は完全体に戻った。






そして僕は完全体の母親におやすみのキスをして、ベッドに入った。






やっと妙な罪悪感から開放された。



良かった。




















朝、目を覚ますと





目の前に母親がいた。
















                                    

**endless((笑**

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