第3話 裸の勇者VSゴブリン
さらに森の奥へ進むと、緑は濃くなり、霧がかかってきた。
辺りから薄気味悪い唸り声が聞こえてくる。
「気をつけろ。ゴブリンがいる」
そう言いながら辺りを見回すナイトの腕にはいつの間にかゴブリンの死体が握られている。
「探知魔法!」
(辺りのゴブリンの数はっと……。
って2.4.6.8――めっちゃいるんですけど!)
想像以上の数に背筋が冷える。
「何匹いる?」
ナイトはいつも通り冷静だ。
「30匹以上はいます!」
それを聞いたナイトは表情一つ変えずに言った。
「俺が20匹殺る。お前は残り10匹を頼んだ」
任されたからにはやるしかない。
私の目の前に3匹群がっているゴブリンがいる。
そのゴブリンたちから少し距離を取った。
「カロリス・インパクト」
私の杖から発せられた大きな炎の塊は3匹のゴブリンに直撃した。
「カウント3」
私の後ろにゴブリンが2匹、そのゴブリンは無鉄砲にも私に向かって突進してきた。
(急に近づかれると、火力の高い魔法が出しづらい……)
怯んだ隙に弓使いのゴブリンが私に攻撃しようとしている。
「球状電撃」
球状電撃は向かってきた1匹のゴブリンに直撃、そして球状電撃は跳ね返りもう1匹のゴブリンに当たり、二匹のゴブリンはその場に崩折れた。
「カウント5。やっと半分……!」
額の汗を拭いながら私は弓を構えるゴブリン五匹を睨む。
ちょうど横並びに列を作っている
――魔法が当てやすくて助かる
「火炎橋」
魔法により形作られた火炎は、橋のように連鎖的にゴブリン五匹を包み込んだ。
火炎が焼尽したとき、同じようにコブリンもまた力尽きた。
「カウント10。オールクリア」
私がそういった時、ナイトが私のもとに近づいてきた。
「終わった」
と一言だけ言う。どうやら20匹のゴブリンを倒しきったようだ。
「おい。魔法使い」
名前ではなく役職名で呼ばれるのは非常に腹立たしい。
「魔法使いじゃなくて、フィオナ・アステリオンよ……!」
私は不機嫌そうに言った。
「悪い。言い直そう」
「アステリオン」
「何?」
「今日は森で野宿で良いか?」
――絶対嫌




