第15話 罰
化物の死骸を掃除した私達は、化物に捕まり、縛られた人質の子供達に、詰め寄った。この子達は、毒入りのクッキーをブラムに食べさせた犯人。しっかり叱らないと、悪い大人に育ってしまう。
「ごめんなさい! おいらたちも、お金がなくて」
「私もごめんなさい! 弟たちを養うために、お金が必要だったんです」
子供達が目をぐしゃぐしゃに涙で歪ませながら必死に謝っている様子をナイトは無言で睨みつけている。子供たちも全裸の男に無言で睨まれ続けるのは怖かったようで、まるで橋のように、きれいな線を描きながら土下座をしている。
「頭を上げろ。俺はそんなことをさせたいのではない」
「「は、はい!」」
「『ごめんなさい』と言うところまでは良しとしよう。しかし、『金がなかった』と言うのはなんだ。ただの言い訳ではないか」
「「ごめんなさい」」
「お前達は先程、『もう悪いことはしない』と、そう言ったな?」
「もう、しないです」
「ならば誠意で示せ。今後ここ付近で、子供による事件があれば、お前たちがやったものと見なす」
「どうなるかは子供のお前たちでも、容易に想像できるはずだ」
「「はい……!」」
ナイトはこんな事を言っているが、子供達をゆるす方針で行くようだ。ナイトは一瞬こちらと目が合うと、「分かったな?」みたいな感じで首を動かす。私もナイトの決断に異論はないので、首を縦に振った。
「お前たちには、罰を受けてもらう」
「「え?」」
これで許してもらえると思っていた子供たちが、驚いた顔をした。
「『え』じゃない。当然だ」
「この船の着いた先、港町の案内をしろ」
「わかりました。でも……そんなことでいいのですか?」
「ならば、他にお前たちのような子供に何を要求すれば良いのだ?」
「……」
子供達はナイトの質問に黙りこくっている。ナイトは子供達の返事が返ってこないのを確認した後、口を開いた。
「決まりだな。港町の案内を頼んだ」
「はい!」
「俺達は各々の部屋に戻るとする」
「お前達とは桟橋で合流しよう」
「了解です!」
――ブラムは睡眠、私はお風呂、ナイトは読書で私達は残りの航海を終えたのだった。




