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207.北の果ての国-5

ある国境付近の街に、ミサイルが飛んできた。

彼は何処から飛来したものであるか、探すために北の果ての国を彷徨い歩く。

辿り着いたのは砂漠の真ん中で、周りに人影がなく、ミサイルの発射装置だけが空の状態で放置されていた。


そこはかつて綿花が栽培されようとしていたが、失敗し放棄された土地である。

青い空と照りつける太陽の、雨のない場所に置かれたそれは、鈍く光っていた。


彼は呟いた。

“戦争とはこのようなものか。

人を殺す兵器が飛び立った横には、それを使った人の姿すら見当たらない。

あまりにも奪われる人の命が軽すぎて、戦争の意味すら、金銭を稼ぐ手段としか見えなくなっているようだ”


この戦は未だに終わらないのか、と彼は何事もないかのように広がる、青い空を見上げた。

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