表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/37

201.中央探索の騎士である彼女の話-3

宰相の執務室を出た2人の騎士はいく人かの国の重鎮と面会し、騎士の館に戻った。

騎士になったばかりの2人の部屋は、まだ荷物も少なく閑散としている。

他の騎士達は既に宮殿か任地に赴いているため、他に人の気配もない。


彼女の兄であり東方執政の任にある騎士は荷物を纏めると、彼女に短い別れの言葉をかけ、自分の任地に戻っていった。

騎士の館に残された彼女は、面会したばかりの国の宰相をはじめとした重鎮達とのやり取りの記録を纏めると、中央探索の任に必要な準備を再開した。


まだ春の訪れのない、ある冬の霧の日のこと。

彼女は小さな手荷物を抱えて、彼女の最初の任地へと旅立った。

彼女を見送る者は誰もいない。


彼女の手元には、彼女がこれから赴く任地について、先だって調べたノートがある。

そこには先任の中央探索の騎士が、彼の短い任期の中で訪れることができなかった場所が列挙されていた。


”まずはこの国からね。

どのような人達との出会いがあるのでしょう。

楽しみだわ“


彼女は微笑を浮かべながら、自分の祖国を後にした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ