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断頭台

作者: 翠泉


 細かく丁寧に切り分けた

 言いそびれた後悔

 それに名前があることを知った

 なぜかわからないけど虚しく感じた


 繰り言はいい加減にして

 都合のいいことばかりを信じる

 昔の私は反芻するだけ

 夜通し泣いた瞼に答えはあったのに


 極上の時間だった

 純粋な時期だった

 そんな言い訳ができるなら

 若さも悪いことばかりではない


 なるべく忘れられるように

 人から貰った優しさには

 とってつけたような返事をする

 きっちりとその場で終わらせるように


 それでもあなただけは

 私にしてくれた全てのことが

 強く残ってしまう

 だから困惑してしまう


 綺麗なものだけを

 思い出にしようとしたけれど

 この胸の中にあるものが

 どうしようもなく愛らしいから諦めた

 

 あなたには生きていてほしい

 美しい心を持っているから

 誰よりも優しいから

 嘘だとしても断言できるから


 あなたには生きていてほしい

 必ず幸せになれるから

 根拠なんてものはないけれど

 朝早く目が覚めたときにそう思えたから


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― 新着の感想 ―
[良い点] 人からもらった優しさに対して、あとで言い残しがないように、その場できっちり終わらせようとする気持ち。でも、心に残り、忘れられないものも、ありますよね。 その胸の中にあるものが、どうしよう…
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