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【第6部〜アイドル編〜】  第30話

「ふふふ、だいぶ貯まって来たわね。でもまだまだよ。必ず生き返らせてあげるからね、待っててね…」

 クリニックの地下の1フロアが、魔石で埋め尽くされているのを眺めて、ほくそ笑んだ。

 母が我が子に対する愛情と執着心は、時に常軌じょうきいっする。瑞稀には我が子を生き返らせる事しか頭には無く、その結果がどうなるのか想像もしなかった。

 そして遂にその時は来た。瑞稀に心酔する世界中の信者達によって、大量の魔石が得られた。

「これで…ようやくあの子がよみがえる」

 瑞稀が闇魔法を唱えると、一瞬でその場にあった魔石が消え、自分の魔力のほぼ全てを吸われて昏倒した。目が覚めると、誰もいなくて落胆した。しかし階段の辺りを何かが動いている気配を感じた。行ってみると、そこにはハイハイをしながら階段を登ろうとする我が子がいた。

「嗚呼…私の赤ちゃん…」

 赤子を胸に抱き、涙を流して喜んだ。

「まんま、まんま…」

「オッパイが欲しいの?」

 生んだばかりでは無いので、出るか不安だったが、本能で刺激されたのか乳房を取り出して吸わせると、ちゃんと乳が出た。

 瑞稀は冷静さを欠いていた。片言とは言え、赤子が喋れる訳がないのだ。変だと思わないほど、頭が回らなくなっていた。

 赤子を連れて帰り、ここで初めて綾瀬に全てを話した。クリニックを創った目的は、莫大な魔石を得るダメであり、それを使って我が子を甦らせる為だったと。

 それを聞いて綾瀬も喜んだ。瑞稀は妊娠しており、子供を密かに産んだと世間には公表した。

 瑞稀は女の子だった赤子に、「麻里奈」と名付けた。しかし、その赤子は尋常では無かった。たったの2日しか経っていないのに、既に4歳児ほどには成長していた。

 それから数日後、瑞稀が帰宅すると、見た目年齢が7歳ほどに成長した麻里奈と父親の綾瀬が全裸で抱き合い、麻里奈は騎乗位になって綾瀬の上にまたがり、気持ち良さそうにあえいでいた。

「何してるの、あなた達!」

 近親相姦の現場を目撃して、しかも年端としはもいかない娘に何て事をしているの、と頭に血が昇って怒鳴った。しかし様子が違っていた。綾瀬は口から泡を吹いて、精力をしぼり取られて衰弱し、気を失っていたのだ。

「何?何なの?」

 麻里奈は父親のモノを自分の膣内なかから抜くと、ゴポゴポと白濁色の液を垂れ流した。それを指でぬぐって舐めた。

「苦ーい!ママ、これパパのせーえきって言うんだよね?苦くて美味しくないよ?」

「な、何してるのよ…?」

 私は頭が真っ白になって、娘が何をしているのか頭がついて来ず、混乱していた。

「何って、いつもパパとママがしている事よ。私もしてみたくてパパと、せっくすしちゃった。マリナ、パパだーいすきだから、マリナのはじめてをあげちゃった。いっぱいしたら、パパ寝ちゃったよ?」

 私は麻里奈を引き離して、綾瀬に回復呪文を唱えた。

「う…あっ…瑞稀?麻里奈、麻里奈は…?」

「ここにいるわ。どう言う事なの?説明してちょうだい」

「俺は…麻里奈と遊んでいると、麻里奈が突然、パパを気持ち良くしてあげるね?と咥えられたんだ。止めさせようとしたけど、食いちぎられそうになって、好きな様にさせていると、上に跨って来た。それだけは絶対にダメだと思ったが、物凄い力で、抵抗出来なかった。何度イカされたか分からない。10回、20回?気を失ってたみたいだ」

 はぁ~と、私は溜息をついた。

「いい麻里奈、良く聞いて!まだあなたが小さいと思って、性教育をしなかったママが悪いのね?パパとはこんな事をしてはダメなの。親子ではしてはいけない事なのよ。それにまだ早い。20歳になるまでしてはダメよ」

「ママは何歳でしたの?」

「えっ?えーっと…その…17歳…」

「ずるい!マリナも17でする」

「おいっ、そう言う問題じゃないだろう?瑞稀!」

「わ、分かってるわよ」

 その日は、それで終わったが、数日ずっと綾瀬の様子がおかしくて問いただすと、あれからも毎日娘とHをしていると言うのだ。思わずカッとなって、綾瀬にビンタをした。

「おいっ!俺が悪いのかよ?」

「当たり前じゃない!麻里奈はまだ子供で、あなたは大人なのよ!父親のあなたが実の娘と…だなんて、離婚されないだけマシだと思いなさいよ!」

「何だと?お前の方こそ、一体何人の男と浮気したんだよ!4人だぞ?4人!」

「なっ…、ずっと根に持っていたのね?忘れてくれるって言ったじゃない。もう無理、別れる。離婚するから…」

「おう、だったら、さっさと出て行け!」

 売り言葉に買い言葉で、結婚して初めてした喧嘩で、離婚する話しにまで発展した。私は勢いでマンションを飛び出した。

 3日ほど留守にすると、麻里奈が心配になり様子を見に来たら、12歳くらいに成長していて、抵抗する綾瀬の両手両足を折り、パンツを下ろしてモノを取り出すと口に咥え始めた。ほどよくたせると、自ら当てがり腰を下ろして、深い溜息をついた。

「気持ちいっ…気持ちいいよぉ…マリナ、イっちゃう、あぁ…イクっ…」

 綾瀬の胸に倒れ込んだが、腰を振り続けていた。

「いい加減にしなさい!」

 私は我慢出来ずに室内に飛び込んだ。

「ママ?」

「そうよ、あなたは随分と成長したわね?12歳から14歳くらいに見えるわ」

「ママ、もしかしてパパを取り戻しに来たの?パパはもう私の男よ。パパの子供を妊娠しているの」

 私は青ざめた。近親相姦で子供を作るなんて最悪だ。綾瀬は目に涙を浮かべていた。両手足を折られているのだ。芋虫の様に這いずった。

「麻里奈!もう許さない」

 私は娘を叩こうとすると、その手を払われた。カチーンと来たので、本格的にビンタをしようとするとかわされ、逆にカウンターを入れられた。

 腹パンされて床に転がり、お腹を押さえてうなった。

「うぅ…」

 あまりの激痛に声も出せない。

「ママ弱いんだね?じゃあ、パパはマリナが貰って行くから。今度会う時は、パパの子供に会えるかもね?おばぁちゃん。キャハハ」

 麻里奈は父親を担いでマンションの窓を開けると、空を飛んで行った。

「綾瀬…」

 私は、意識を失って倒れた。

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