【第5部〜旧世界の魔神編】 第3章 異変⑤
あれからエルダー・スライムは女性の姿に変化している。その姿のエルダー・スライムを、私は男に戻ってから何度も抱いた。ゼリー状の身体は裸で抱き合うと、この上もなく気持ち良く、造られた膣内に入るとヌルヌルで、天にも昇る快楽が得られた。遠慮なくそのまま膣内に出すと、残らず消化してくれるのだ。男性の精液を餌とし、抱き合う事によって愛しまれ、心も満たされる。更にこのスライムの素晴らしい所は、どんな姿にもなれると言う事だ。
好きな女優やアイドル、昔好きだった女の子や、気になる近所のお姉さんまで、誰にだって姿を変えられる。リクエストで、色んな女性の姿になってもらって、行為を愉しんだ。
そんなエルダー・スライムが天職に就いた。泡姫(ソープ嬢)だ。恵留田来夢と名乗った。
彼女は、あっという間に人気になった。予め、写真を用意して行くと、希望の女性の姿になって、泡姫が相手をしてくれると言うのだ。半信半疑に今をときめくトップアイドルのセンターの写真を出すと、どう見ても本人にしか見えない泡姫が登場した。口コミは広まり、本人が働いていると言う噂まで流れた。
彼女は孤独だった為に、人から愛される事に喜びを感じた。1日に何人もの男性客に愛され、精液を取り込んで食欲を満たし、心も満たされた。
私も客として訪れると、嬉しそうに抱かれてくれた。星々の生命を喰らい尽くす日々よりも、今の方が遥かに充実して楽しいと言ってお礼を言われた。No. 1の泡姫のテクニックは素晴らしく、今まで味わった事の無いほどの快楽に溺れた。
「またお店で待ってる」
口付けをすると、本物の唇の感触がした。本当に彼女がスライムだった事を忘れてしまいそうになる。
だが彼女は知らずに禁忌を犯していた。希望された写真の女性になれる為に、違法だと知らずに女児や幼児になって男性客に抱かれていたのだ。「子供の泡姫がいる」その様なタレコミがあり、この店のオーナーが逮捕されてしまい、彼女は無職になってしまった。そうなると、今度は彼女は売春を始めた。私が夜の公園で偶然に出会った時、彼女は女子中学生になっていた。
「この姿の方が喜ばれるの」
そりゃ確かに一部の変態にはウケるだろう。背徳感も半端ない為に、得られる快楽は凄まじいものがある。その日、私は来夢を自宅アパートに連れて帰ると、その姿の来夢と愛しあった。女子中学生とHすると言う現実ではあり得ない背徳感に、挿入れた瞬間に射精してしまった。
「ふふふ、早いね?何回でもイって良いよ」
口に含みながら、手で擦られると直ぐに元気になったので、来夢が上になって腰を動かした。
「あぁ、来夢…凄い締め付けだ…もう我慢出来ない」
2発目も早漏気味に果てた。何故なら今の来夢は、中学時代の麻生さんだったからだ。私の知らない麻生さん。愛しい麻生さん。中学生の麻生さんも可愛い。中学生の麻生さんを抱けると言う奇跡に興奮が増す。欲望のままに来夢を利用した。それでも来夢は、愛されている事に満足していた。
「来夢…売春したり、お店で働くのはもう止めないか?私じゃダメなのか?」
「嬉しい…貴方には感謝してる。人から愛される事が、こんなにも満たされる事とは知らなかった。でも、貴方1人だけじゃ満足出来ないの。もっと大勢の男性に抱かれていたい。ごめんなさい。抱きたくなったら言ってね。好きなだけHさせてあげる。勿論、タダでね」
幼い麻生さんの姿をした恵留田来夢が愛しくて、その日は一晩中愛し合った。人の気配を感じて目を覚ますと、麻生さんが怒りの表情で立っていた。隣で全裸の来夢が、幼い麻生さんの姿で寝ていたからだ。
「最低!」
「待って、待ってよ!麻生さん!」
出て行こうとする麻生さんの腰を抱きしめると、振り解こうとするので強く抱きしめた。すると、そのまま振り返ってビンタを3、4発入れられた。
「やって良い事と、悪い事があるわ!」
「だって、麻生さんだよ?大好きだから、悪い事とは思ったけど、来夢に中学生の麻生さんになってもらって抱いたんだよ。抱いたのは来夢かも知れないけど、私が抱いたのは麻生さんだよ!」
「そう言う事を言ってるんじゃないのよ!」
「どうして中学時代の私を抱いてるのよ?この変態!もう絶対に別れるから」
「ダメだ、麻生さん!今出て行ったら、麻生さんは山下とHしちゃって、もう2度と復縁出来なくなる」
「何でここで山下くんが出て来るのよ?」
「予知夢なんだ。私と麻生さんが喧嘩して、麻生さんが出て行くと、山下に慰められているうちに冗談で付き合う流れから、間に受けた山下となし崩し的にHしちゃうんだよ」
「私が山下くんと?」
「そうなんだ。そして麻生さんは妊娠してしまう」
「それで?」
「それで?とは?」
「どうなったの?」
「麻生さんは生むと言って、山下と結婚するんだ。たったの1ヶ月足らずで」
「で、青山くんはどうなったの?」
「私は泣きながら麻生さんに、お腹の子は私の子として育てるから、他の男と結婚なんてしないで欲しいとお願いするんだ。でも断られたよ」
「ふ~ん」
「ふ~ん、って…」
麻生さんに頭を両手で掴まれて口付けをされた。
「そんなに私の事が好きなら、もっと大切にしないと、本当に失っちゃうかもよ?」
「ごめんなさい、麻生さん」
「…ねぇ?もしも…本当はとっくに山下くんとHしてるって言ったら…どうする?」
「麻生さん…」
動悸が激しくなり、過呼吸になりかけた。
「本当にどうかしてたのよ。1回だけ…ごめんね。許せないなら、別れるわ」
「嘘でしょう?麻生さん。いつ…?」
「青山くん、封印されて残ったでしょう?私達だけ先にこっちに戻って来たわ。青山くんは、もう戻って来れないと思ってた。山下くんに慰められているうちに…そう言う流れになっちゃって…」
「本当に?冗談ですよね?」
麻生さんは首を振って言った。
「冗談や嘘なんかじゃないわ。私、山下くんと寝たわ。Hしちゃったの。青山くんが戻って来るって信じてあげられなくて、私の弱さがいけないの」
「そんな…だったら、1回だけじゃないでしょう?山下が1発で終わるはずがない」
「そうね…。男の人はヤった事実よりも、回数を気にするって聞いたわ。だから少なく言ったの。青山くんが喫茶店に現れたの10日後よ。その間、毎日Hしていたわ。その10日で100回くらいしたわよ。青山くんが無事に戻って来たから死ぬほど驚いて、山下くんとHした事を後悔したわ。でも身体の関係を切る事は出来なかったの…」
「えっ?」
「私と山下くんはセフレなの。青山くんに抱かれた日は、必ず山下くんにも抱かれていたわ。彼は嫉妬深いから。ショックよね?本当は墓場までこの秘密を持って行くつもりだったの。でも、もう耐えられない」
「麻生さん…」
「青山くん、ごめんね。私と別れて下さい。私、山下くんと付き合いたいの。来夢とHしてたから、怒って勢いで言ってるんじゃないのよ。山下くんに抱かれていたいの。いつも一緒にいたいのは、青山くんじゃなくて、山下くんなの。最初は青山くんに対して、やましい気持ちだった。でもいつの間にかに、それが逆転していたの。山下くんに、青山くんとHした事を知られたく無いの。分かる?好きな人に、他の男の人とHしたなんて知られたく無いじゃない。私、山下くんの方が好きみたいなの。ごめんなさい…今まで有難う」
麻生さんは部屋から出て行った。私がしゃがみ込んで号泣していると、来夢は麻生さんの姿になってキスして来た。
「私が慰めてあげる。望むなら、ずっとこの姿でいる。私がずっと側にいてあげる。もう何処にも行かない」
来夢の慰めに甘えると、私は泣きながら麻生さんの姿の来夢を激しく犯した。
「来夢、ずっと麻生さんの姿でいて。生涯、その姿の来夢だけを愛し続ける。だからもう、他の男には抱かれたりしないで」
「…分かった。私は貴方だけのモノになる。だからずっと、ずっと愛して。私の空っぽの心を満たして」
「うん、もう離さない。麻生さん…」
この3ヶ月後、麻生さんは山下佳澄になった。