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【第5部〜旧世界の魔神編〜】  第3章 ルシフェルの死

 男に連れられて中央の司令室まで来た。男の名前はヤザンと言い、この司令室の副司令官だった。強いはずだ。それにアレは立派で、まるで嫪毐ろうあいの様だな、と思った。

 昨今の始皇帝・嬴政が天下を統一するまでの物語が日本だけでなく、中国にいてもドラマがブームとなっているから有名な話だが、始皇帝の母・趙姫の性欲が強過ぎて、愛人であった呂不韋は嬴政に関係がバレるのを恐れ、身代わりをアテがった。それがこの嫪毐ろうあいである。彼は男性のモノをそそりたせると、馬車の車輪を男性のモノに通し、そのまま回して見せたと言う。長く大きく力強いモノに目を奪われて、自分の膣内なか挿入はいって来たら、どれほど気持ちが良いだろう?とヨダレを垂らした。この時、趙姫はまだ35歳の女盛りの未亡人であり、抑え切れない性欲に後先考えずに狂った。避妊具など無い時代である。当然、その行為の結果は妊娠、出産となるのである。嬴政に秘密の関係が続き、2人の子供を密かに生んで隠していた。しかし、権力欲に目がくらんだ嫪毐ろうあいは、自分の子を王位につける為に叛乱を起こすが密告者によって露見し、車裂きの刑を受ける。母の趙姫は殺す訳にはいかず、幽閉した。これが有名な「嫪毐ろうあいの乱」である。

 何が言いたかったかと言うと、昔も今も女性は男性の立派なモノが好きなのだ、と言う事だ。

 ヤザンは司令室に皆んなを集めると、私の事を自分の女だから手を付けた奴は許さないと言った。しかし、司令官は私に興味を持ち、私を満足するまで抱いたら下賜かしすると言って、司令官の部屋に連れ込まれた。

 ここの女達は全て司令官のものだ。私を物扱いして、抱き飽きたらヤザンにくれてやると遠回しに言ったのだ。ヤザンは司令官を睨み、拳を握って耐えていた。この司令官はもっと強いのかも知れない。

 司令官に四つん這いにされて秘部に舌を這わされると、直ぐにイってしまった。

「こんなに濡らして、イヤらしい娘だな?」

そのまま挿入れられて、激しく突かれると、私は悦びの声をあげていた。ヤザンほど立派ではないものの、この態勢だと奥深くまで届くので、気持ち良い。気持ち良過ぎて、声を出さずにはいられない。痙攣する程の快楽は、男性では絶対に得られ無いだろう。

 何度も体位を変えながら、司令官は8発目の精を放つと、私の上に倒れ込んで来た。

「はぁ、はぁ、はぁ…愉しかったな」

「うん。気持ち良かったよ」

舌を絡めながら胸を触られていると、司令官のアレが元気に復活したので、そのまま9発目を愉しんだ。

「もう疲れたよ…」

「流石に疲れたな。ヤザンの奴とどっちが良かった?」

「えぇーっ!?そんなの聞いちゃダメだよ。男の人って比べられるのが嫌なんでしょう?」

「って事は、俺よりヤザンの方が良かったって事だな?」

「…ノーコメントで」

「あははは、それならアイツにお前を返すのは止めようか?」

「そ、それは…」

哀しそうな表情を見せると、真剣な顔をして聞いて来た。

「ヤザンの事を好きなのか?」

「そう言う訳では…」

「Hがしたいだけなんだろう?」

正直に頷くと司令官は笑い出した。

「そうなると、シェアされる事になるな」

「…仕方ないわ」

「何だと?そこまでしてヤザンに抱かれたいのか?」

地雷を踏んでしまったのか?突然、司令官は怒り出して、私を鉄格子の部屋に監禁した。

「何なの?まるで牢獄じゃないの!」

部屋の隅で体育座りをして丸まった。

「はぁ~ダメだわ私。もっと上手く立ち回らないと…」


 一方、母のアシェラは8人もの銀白タイツの男達に神輿みこしかつがせて、その上で足を組んでいた。母の超強力催眠を防ぐ手立ては皆無で、ほとんどの相手を一方的にボコって奴隷にしていた。母の特殊スキル『隷従』である。自分より弱い相手を全て奴隷に出来ると言う、恐るべきスキルだ。母は男達を手玉に取って逆ハーレムを形成していた。

「ふふふふふ、ここの男達は全員、私が貰うわよ」

 異変に気付いた者達が、現れては倒された。母のスキルを防ぐには、眠らない者だけだ。眠らない者、そんな者が存在するのだろうか?


 ルシフェルは苦心していた。何故なら目の前の敵がミカエルだったからだ。次々と現れる敵の全てが、ミカエルに見える。幻覚などでは無い。しかしそのどれもが偽者であった。だが今目の前にいるそれは、紛れもなく本物のミカエルであった。

「くっ…」

 強さはほぼ同等であるが、攻撃する事を躊躇ためらう自分の方が、不利である事は理解していた。だからと言って、愛しい妹を傷付ける訳にはいかない。自分を愛するはずのミカエルが、躊躇ためらう事なく攻撃して来るのは、操られているか、幻覚に掛かっているからだと思う。

「うぅおぉらぁ!」

ミカエルの一撃はルシフェルをとらえ、鮮血で染まった。

「トドメだ!」

ルシフェルはわす事が出来ず、ミカエルの攻撃を受けて生き絶えた。

「ミカエル…」

「ふふふ、あははは…最期まで妹だと信じていたな?私の『模倣弍式ラーニング』は、見た事のある相手に変身出来るスキルだ。見た目だけでなく、全てのステイタスがな。あははは、無敵、無敵、無敵ィィィ、この私こそが全宇宙最強なのだぁぁぁ!!!」

既に息絶えて転がっているルシフェルの頭を足蹴にして、満足そうに高笑いをした。


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