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第5話 師匠
「わしゃお前さんの師匠じゃ。」
いきなり何を言い出してるの?と思いながら聞く。
「まぁそりゃ慌てるじゃろうな。ホッホッホ」
そりゃ慌てるでしょ。
「ところが何故僕は生きているの?ここら辺刺されたはずでは...」
見ても触っても痛くもないし刺された形跡がない。
どういう事だ?
「そりゃわしが直したんじゃよ。だがしかしのぉお主再生速度が人間離れしてるのぉ。」
「え?そうなんですか?」
「そうじゃわしゃ少ししか治してないぞ。」
僕そんな能力あったんだ。
(ガガッ)
(ガガガッ)
何の音?ノイズでは無く...
(よし。これでお主に思念伝達できるな。)
何この人エスパー?
「違うぞ。魔法じゃ。」
「聞こえているんですか?」
「そりゃそうじゃろ」
てかこれからも僕どうなっていくんだろうか...
そう心の中では不安になっていた。