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台本たち  作者: 魅桜
ある日の午後
8/27

ある日の午後 1

「次は私が書く!!」

と言った先輩の台本を顧問が

「何が言いたいのか分からない」

と却下した為、公演2週間前くらいに慌てて書いた物。


登場人物


山音(やまね) 未来(みく)

・悪魔 兄

・悪魔 妹

田木(たき) (あずさ) 声のみ

・いじめっこ 深冬 声のみ

・いじめっこ 里緒 声のみ

・いじめっこ 南  声のみ



  緞帳が上がる


  ある放課後の教室 いくつかの机と椅子

  中央辺りの1つに未来が座っている


未来:梓、遅いなぁ? クラブまだ終わらないのかな……マンガでも読んでよ


  戸を閉め、カギをかける音


未来:え? 何!? ま、いっか


深冬:「ま、いっか」!? あんた馬鹿なの!?

   閉じ込めたに決まってんでしょ?

   山音未来、閉じ込められたの!! 分かってんの!?


南:深冬さん~~血圧上がります……


深冬:うるさいっ!!


未来:え!? 閉じ込められた……? どうやって?


里緒:あ。戸を閉めてぇ、カギかけてぇ……


未来:ふむふむ、なるほどねー


里緒:そして……何でしたっけぇ?


深冬:知らん。答えてんじゃないわよ、何をやってんのよ!!


未来:どうして私を閉じ込めたのよ


深冬:山音未来!! あんたが気にくわなくて大嫌いなのよっ!!


未来:そこまで嫌われてるとは思わなかったけど……


南・里緒:嫌いだから閉じ込めてんの!! 当たり前でしょう!?


深冬:山音未来、よく考えれば? 自分がどうして嫌われるのか。

   その能天気さじゃ分からないと思うけどぉ!!


里緒:いつ、その戸が開くか分からないよぉ? 深冬さんワガママだから


南:田木さん助けてくれるかなぁ?


未来:梓に何かしたの!?


南・里緒:さあね


深冬:南!! 里緒!! さっさと行くよ!!


南・里緒:はーい


  足音が遠ざかる。戸をにらむ未来


未来:私だって好きで能天気やってるわけじゃないわよ……

   能天気やってる方が楽だもの。その方が皆と一緒にいられる

   決して仲間はずれにされない、一人ぼっちにならない

   だから……私は……


  チャイムの音

  未来、我に返ったように


未来:あーもー!! 梓まだかなぁ? 1時間も待ってるのにぃ!!

   マンガ読み終わったしなぁ……どうしよ?


  と言いながら二冊目を読み始める

  悪魔兄妹ひょっこり現れる


未来:……何か視線を感じるんだけど……?


  未来振り向く、丁度隠れる二人


未来:……気のせい?


  また、ひょっこり現れる兄妹

  どうしても気になる未来


未来:やっぱり視線を感じる……


  未来振り向く。また隠れる二人


未来:……?


  再び、ひょっこり現れる二人

  急に振り向く未来


未来:なっ、なっ、何!?


妹:見つかっちゃったねぇ?


未来:誰よ!! あんた達!!


兄:何で言わなあかんのや


妹:あかんのやー


兄:お前は黙れ


妹:はーい、でも、や!!


  怒る兄


未来:……(呆れたらしい)


  落ちたマンガを拾い読み始める未来

  慌てる二人


妹:あーっ!!どぉしよぉ~~!!


兄:お前のせいや!! いつもやったらお前が答えるやろ?

  せやから「言わなあかんのや」って答えたのに……


妹:え? 私が答えるんだったのぉ……?


兄:そうや!!


妹:はーい、ならいってきまーす♡



先輩の卒業公演だったから台本もおまかせしたのに顧問よ……

私が書いたのも似たり寄ったりだと思うのですが。

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