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第4話 メルニアは今・・・

 魔法に出会って――私は変わった。仲間や恐怖、自分についても分かった。そして、チャイナのこともメルニアの事も。全部とは言わないが。



 魔法はいいこともある。超能力、記憶力、普通の人ではない不思議な力を持っている。これは、いいことだ。いいことがあるって事は悪いこともある。悪いことの方が多いと言ってもいいだろう。私は、人を殺せる。魔法を使って人を殺せる。実際に殺してしまったから。私はクルーズを殺した。(詳しくは、3話をチェック。)魔法を使いすぎたら、早死にをしてしまう。使わなかったら――メルニアみたいに病気になってしまう。自分が分からなくなる。もちろん私の事も。私はメルニアを助けて、今まで以上に世界中、旅をしたい。私はオーストラリアしか旅をしていない。



 私は目が覚めた。やはりここはチャイナの家だ。明るくて、広くて、ベットが大きい。私はこんな家に住んだことがないからすぐに分かった。ここに来てから何日たつ?1週間ぐらいかな。私は服を着替え、トームズ病院に行くことにした。私は魔法の使い方が分かった。光を出すことだけだけど、メルニアにも教えてあげるんだ。魔法を使い、通常に戻すんだ。

 私は外に出て慣れた手つきでタクシーを止めた。私が車に乗ろうとすれば、ドアが開いた。少しびっくりするけどいつものことだ。私はタクシーにのり、運転手に言った。

「トームズ病院。」

タクシーはブゥゥゥンと言わして走り出した。家にはヴィオもチャイナも居なかったから、家を出て行くのは楽だった。逃げようとしたわけではないけれど。タクシーが走っている間、私は色々なことを考えていた。昨夜、聞こえた声は誰だったのか。危険とか言ってたけど、何が危険なのかはハッキリ聞こえなかった。それに、あの声ヴィオにそっくりだった。ヴィオは泊まっていくとか言いながら、朝居なかったし。おかしいや。

 チャイナも居なかった。2人で何かたくらんでいるのだろうか。それなら何を?私は外の景色を眺めた。今までなら…。メルニアと一緒には諸議ながら道路の脇を通ってた。もちろんこんなに車は通ってなかった。田舎にしか行かなかったから私たち。


 トームズ病院に着き、私は運転手にお金を渡した。ドキドキしてる。まだ、自分のこと分かっているかな、メルニア?分かってればいいんだけど。私は歩き出し、病院の中に入っていった。

「どうしました?」

後ろから声が聞こえた。看護婦さんだ。私はホッとした。この前みたいにチャイナだったらどうしようかと。

「えっと…、メルニア・マーリアの娘です。母は203号室に居ますか?久しぶりに来たから…。」

「あら。久しぶりに来たのによく部屋を覚えていたのね。マーリアさんは居るわよ?連れて行ってあげるわ。」

魔法使いだから、覚えているんです――。言いそうになった。

「お願いします。」

周りがざわざわしたロビーをぬけ、203号室に着いた。久しぶりって言っても何日たったんだろ?きっと3日ぐらいだろう。メルニアの部屋には誰もいない。メルニアだけだ。

「ありがとうございました。」

私がそう言うと看護婦さんはニッコリ笑って外に出て行った。

 私はメルニアに声をかけた。

「メルニア、久しぶり。元気?私の事、分かる?」

返事はない。メルニアはボーッとしている。間に合わなかったんだ。

「ラーム?来てくれたんだ。ありがと…。」

その声はメルニアではなかった。いつも力強い声だったのに、今は弱り切った声だ。メルニアは、体を起こして、空の方をみた。私も同じように空を見た。本当に自分が分からなくなってしまった?嫌だよ…。

「メルニア、魔法を使うのよ。魔法を信じて使えば、きっと直るわ。私とまた旅をしようよ。」

「ここは楽だわ。…魔女から逃げる心配もないし、看護婦さんは優しくしてくれる…。言い所よ…。」

やはり、力がなさそうだ。メルニアは体を倒し、ベットにもたれた。ガラガラっとドアが開いた。

「マーリアさん。薬の時間ですよ。」

「あ、私帰ります。」

私はそう言い、急いで部屋を出た。メルニアを助けてあげないと。私の味方はメルニアとヴィオだけだ。チャイナだって全部信じた訳ではない。

 今のところ、何も起きていないで安心だ。私は嫌な予感がしている。――何かが起こる――。昨夜の事も疑問だ。私が危険って言ってたっけ?何が危険なんだろう。私は病院から出て、さっきのようにタクシーを止めてドアを開けて乗ろうとした。ドアが自動で開いたので私はまた、びっくりした。運転手はクスクス笑っている。私はそんなことも無視してタクシーに乗った。そしてバックの中をのぞいた。あれだけたくさんあったお金もほとんどなくなってしまってる。今週はたくさん使ってしまったのだ。初めに、大量な食べ物…あの時はチャイナとも話してなかった。私の部屋に帰ればたくさんあるだろう。

 家に着けば、チャイナが居た。

「どこに行っていたの?」

「えっと…メルニアの所に…。」

私は怒られるかと思った。だが、帰ってきた言葉は

「元気だった?私も行きたかったわ。」

それ、本当?目の前で犬を殺したくせに。でも、話してみる。なにか知ってるはずだわ。直し方とか?

「メルニアは、前みたいに元気になって、私と旅が出来るんですか?」

「分からない――。」

私が初めて聞く弱気な声だ。チャイナにも分からないことがあるのか…。メルニアは、なおるの?…チャイナが分からないのなら、私がメルニアを元気にさせてあげる。

 私は誓った。メルニアを助けるのだ!

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