第3話 ラームの魔法
「チャイナ、私に魔法を教えて。」
私は決心した。メルニアを助けれるなら何でもする。
「いいわ。でも、今日は寝なさい。もう10時よ。」
私は時計を見た。10時すぎてる。私は、チャイナにおやすみと言い、2階へ上がった。――私は「おやすみ」とチャイナに初めていった――まだ、信じた訳ではないけど。
次の日
「…ーム、ラーム!」
私はヴィオに起こされた。時計を見ると、もう10時。12時間も寝ていたのだ。私はベットから跳ね起きた。
「先に行ってて。着替えてから行く。」
私は急いで着替えた。そして、急いで1階へ行った。
「遅れてすみません。」
私はハァハァ言っている。そんなことも気にせず、チャイナは口を開いた。
「では、始めますよ。まずはヴィオ、集中して光を出してごらん?」
ヴィオは目をつむり、集中してる。すると、ヴィオの周りにプカーっと光が出てきた。
「すごい。」
私は思ったまま言った。私も出来るかな…?
私は無意識のままに、目を閉じて集中した。説明を受けずにヴィオがやったように。
「ラーム!やめなさい!」
私は集中をやめた。何が起きた?ハァハァ言っている。さっき、急いで下りてきたから?
「それ以上やったら…魔法がなくなってしまうわ。」
魔法がなくなる?それって死んでしまうって事だよね?私はどうなったのかが分からなかった。ただ、とても気持ちが良かった。でも、今はとても疲れてる。立とうと思ったがフラフラして、椅子に座ってしまった。
「ラーム、すごい光だった。俺には出来ないくらい光ってたよ。」
「え?私が?」
私はそんなに魔法を持っていたんだ。知らなかった。…そう言えば、私は人を殺すことだって出来るって本に書いてあった。
私は殺したことがある。あれは私が殺したのだ。
私が、まだ5年の頃(私は今15歳だ。)きちんと小学校に通っていた頃、最悪な男が居た。名前は、クローズ・クレナスだ。人をいじめる。誰もクルーズを逆らえない。逆らったらいじめられてしまうから――。転校をしてきたばかりの私はそんなことも知らずに、逆らってしまった。いじめられてる人があまりにも可愛そうだったから、「やめなさいよ。嫌がってるじゃない。」と向こうはかんかんだ。みんなは、口々に「やっちゃった。」とか言ってる。私は事情がさっぱり分からないまま、クルーズと言い合いになってしまった。みんなは私たちを避けながら、教室から出て行った。私は怒りがこみ上げてきて、カァーっと体中が温かくなってきた。一瞬目の前が真っ暗になった。その時はとても気持ちが良かった。クルーズは急におとなしくなり、教室の床に倒れていた。…私が殺したのだ。意味も分からずに…。メルニアには、切れちゃダメって言われてた。私はその時分かった。でも、メルニアは、教えてくれなかった。そして今、私は魔法について、ばっちり分かっている。魔法は難しいものだ。あの時のことは忘れてはいけない。もう、切れちゃダメ。私は心から決意した。切れたら――クールズみたいに、人を殺してしまうから…。
私は、ポロッと涙をこぼした。
「ラーム?どうしたの?」
チャイナが私に優しい声で言ってきた。
「何でもない。昔の事を思い出してしまって。」
「そう。じゃぁもう少しレッスンを続けましょう。」
チャイナは私にそう言い、コップと水を持ってきた。手を使わずに入れろと?そう思っていると、チャイナは自分の手で水を注ぎ私に渡した。
「疲れたでしょ?水を飲んで、少し休みなさい。」
確かに疲れた。立っただけでふらつくのですもの。そんな私なのにヴィオは普通に立ったり座ったりしてる。うらやましい。ヴィオは魔法をコントロール出来るから、すぐに疲れたりはしないだろう。
「チャイナ、私コントロール出来るかな…すぐに疲れちゃうし、魔法も少なくなってしまうし…。」
「大丈夫よ、ラーム。そのうち出来るわ。まだ、やり始めたばかりよ。誰でも出来ないことはあるわ。私だって最初出来なかったわ。でも、頑張って頑張ってここまで来た。そして、魔法を少しずつ使えるようになってきたの。コントロールだって出来るわ。だからラームもきっと出来るようになる。頑張るのよ。」
チャイナがいい人に感じてきた。でも全部信じた訳ではない。私は頑張る。絶対頑張る。そのあともレッスンは続いた。今日はもうヘトヘト。
レッスンが終わったあと、私はベットに寝ころびすぐにねた。
「ラームはうまくコントロール出来ないので、危険な状態です。今来ても危ないです…はい。分かりました――。」
私はふと目をさめた。すると聞こえた。あれは何だったんだ?ヴィオの声だった。ヴィオ、今日泊まっていくって言ったっけ?私はヴィオじゃないと信じ、またすぐに寝た。




