一人の少女の物語。

６ 夢。

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夢を見た。

それは、どこかの家の中の夢。

私は夢の中で家の中に立っていた。

あたりは赤く染まり、家具はいたるところに飛ばされており、明らかに争った形跡がある。

赤い床の上にはいくつもの肉塊(死体)が倒れている。

自分の手も真っ赤に染まり、その真っ赤な手に握られる赤く染まった刃物(包丁)。

「あははっ。ようやく殺せた。」

私はそんなことを言いながら家の中を歩く。

そして、ある部屋の中で一人の少年を見つける。

彼はおびえているようだ。

「あ・・・あ・・・!」

私は、そんな彼に対して、刃物(包丁)を振りかぶる――――――

「はっ!」

夢から覚めたとき、あたりはまだ暗かった。

隣ではディルムがベットで横になっている。

「今の夢は・・・?」