3 新たな人類
17/35//87日
「ん・・・?」
明るい光が見える。
まだ肉体の感覚もある。
どういうことだろう?
「:p@yj/[[@rp4][/.[,l@.mk@[g^dfgx@3/cw:zy/」
突然奇怪な音が鳴った。
音のするほうを見ると―――――――――――――――――――――――――――
「・・・!?」
黒い炎のようなものに覆われた人のような何かが立っていた。
「;kr:]z@gpr:.:hpzlka]e[@ht].\,h:@tp\p@p-」
『それ』が何かをしゃべりかけてくる。
「何!?」
「;rpkjsa:;:g./\,lp@p@d/:z@epe-0vr.br:t/ht:ln@aewa:cxe」
何かをしゃべってきているが何が言いたいのかがわからない。
『それ』はようやく私が言葉を理解できていないことがわかったようだ。
そして近くにあった棚から何かを取り出した。
「それは・・・?」
『それ』と同じ黒い炎のようなものがまとわり付いたような小さい球体のようなものだ。
「え!?ちょっと、やめてっ」
それをつけようとしてくる。
「;f:g[r\vb.[@sf:l;rlg;f――」
つけられた。すると―――
「――だな。大丈夫か?」
―――奇怪な音が優しい男の人の声になった。
「!?」
「どうした?大丈夫か?」
「あ、はい・・・」
「そうか。それならよかった。ところで君はあんなところで何をしていたんだ?」
「え?」
「あ、わかってないのか。あそこだよ、グレイドルウッド。」
「グレイドルウッド・・・?」
「え?もしかしてグレイドルウッドを知らないのか?」
「はい。たぶん。」
「・・・!そうか。つまり君は外の人間なのか。」
「外?」
「・・・まさかそこまで知らないのか?」
「はい。ほとんど思い出せないし何も覚えていないんです。」
「なるほど・・・。ついでに言っとくがグレイドルウッドは君が倒れていたところだよ。」
「あの森が・・・。教えてくれてありがとうございます。」
「そういえば君。名前は覚えているかい?」
「いえ・・・」
「そうか・・・。そうだ、自己紹介してなかったな。俺はディルム。ここで一人で暮らしている。」
「お一人なんですか。」
「ああ。身内は全員死んでるからな。今は独り身だ。」
かわいそうだ。
「そうだ。君の名前を決めないとだな。」
「え?私の名前?」
「ああ。名前があったほうが呼びやすいしな。」
「紫色の髪・・・。そうだな。君は今日からフェンだ!」
「フェン・・・。私の新しい名前・・・。」