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117/119

116 早朝にて

17/45//65日

目が覚めた。

今日は結構はやく目が覚めたみたいだ。

外は明るくなり始めたばかりのようで、まだ薄暗かった。

リビングに行くと、ディルムがいた。

「フェン、おはよう」

「ん、おはよ」

挨拶を交わしてから外の井戸に向かう。

玄関から外に出て、昨日たそがれが凍りつかせていた場所を通った。

あたり一面が霜に覆われている。

たぶん融け残りでもあって、寒い空気で凍ったんだろう。

ちょっと伸びをしてから井戸まで行き、顔を洗う。

と、風が吹いた。

冷たい風が体に触れながら横へと流れていく。

まだ少し濡れていた顔に風が当たり、いっそう冷たく感じる。

でもあと五ヶ月もすれば春が来る。

春はどんな感じなのだろうか。

私はよく知らない。

何で何も知らないままで森に倒れていたのか?

たまに見る変な夢は何なのか?

私は何者なのか?

何もわからない。

自分が何者なのかとわからないなんてただの恐怖でしかない。

それに―――佐奈って、誰?

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