表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

[短編小説集]

僕の普通の日常が変わってしまった日

作者: 名無しの人

私が何をしたと言うんだろう。

なぜ私にはまったくわからない……


ーーーーーーーーー



私の名前は辰野、普通の高校生だ。

クラスの中では人気ほどではないがそこそこ友達がいるって言う感じだ。


「おーい、辰野ー」

この今話しかけてえきた男は一番中が良い友達だ。


「どうしたんだ?」

「今日家でゲームやらないか?最近出た人気ゲームmonecraftを買ったんだ。」

「マジで!!やりにいくわ!」


こんな友達との会話や遊びに行く、他の友達たわいのないことでいじりあったりする日常。

これが私の普通の日常だった……


ーーー そうあの日までは


その日も私はいつも通りに過ごしていた。

帰りくつ箱を見ると手紙が入っていた。


『放課後に屋上に来てください』


と書いてあった。


--そして、放課後屋上へ行ってみた。


そこにはうちのクラスの女子がいた、それも可愛いうえに成績も優秀で、学級委員長をしている女子だった。

するとその女子は頬を赤らめながらこう言った。


「私と付き合ってくれませんか?」


私は心の中で


(何で!こんなにどこにもカッコいい所もないし、イケメンでもないのに!)


とか思っていた。

しかも、こんな可愛い人に巡う機会何て滅多にないからここはすぐにでもYesといってあげたかったが...


「ごめんなさい」


と振った。

そして告白した女子は確実に成功すると思っていたのかびっくりしたような顔をして...

そのあとに泣きそうな目をしながら屋上から走って去ってしまった。


なぜ振ったか?

それにはしっかりとした理由がある。

それは、せっかく可愛いのにこんな私よりもかっこいい人と付き合うことができるのではないかと思ったからだ。


「さぁ、帰るか」

と独り言をいいながら傾きかけた太陽を背景に誰も居なくなった屋上を去った。


***

次の日普通学校に登校した。

そして、いつも通りに教室につき挨拶をする。


「おはよう!」


としたが、今までザワザワとしていた教室が一瞬にして静まり、クラスのみんながこちらに冷ややかな目を向けてきた。がそれは本当に一瞬のことでまた元通りザワザワと何事もなかったかのようにもとに戻った。

中のいい友達に話掛けてみる。


「おはよう!!」


だが無視し、どこかへ行ってしまった。

何故だろうさっきの沈黙といい、友達の無視といい何もした覚えがないのにと思いながら自分の席に着く。


「えっ!?」


席に着いた瞬間そんなすっとんきょうな声を出してしまうほどビックリする光景がそこにはあった。

それはーーー


私の席に「よくも振ってくれたな」とか、「俺たちのアイドルを泣かせるな」とかの文字が書かれていたのだ。

これから見当がつくのは昨日の告白された女子だろう。確かに、ひそかにファンクラブができるほど人気だとかは聞いたことがある。でも...


---これはさすがに酷くないか?


と思った。

だがそんな私の心の言葉は届くこともなくこれから先の高校生活の当たり前の日常は無くなってしまったのである。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ