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ありえない生物

作者にストックの概念は存在しない。

書けたら即投稿するのみである。



「ふむ、このアイテムで間違いない。宇宙の欠片の代用品として問題なく使えるだろう。この調子でもう1つのアイテムも見つけてほしい」


 宇宙人に瞬く夜空の結晶を見せた所、探していたアイテムで合っていたようだ。よかった、これで古代兵器と戦わなくて済むぜ!


「あの、この生物はいったい……」

「そう気にすることはないレディ。我々は単なる宇宙人だ」

「いや、普通気にするからな?」


 この宇宙人、最早微塵も隠れる気はないみたいだな。そのうち俺以外のプレイヤーに確保される……事はないのか。完成前とは言え一応ここ俺のホームエリアな訳だしな。


「そう言えばお前らここで何作ってんだ?」

「宇宙船用のステーションだ。宇宙船が直ったらこれからもちょくちょく遊びに来ようと思ってね」

「お前らうちの庭にとんでもない物作ろうとしてんのな」

「む? ここでは何を建設してもいいと聞いたのだが……ダメだったかね?」

「今さらだからいいよ。どうせそれ言ったのジュリペさんだろ? あの人勝手に観覧車とか作り始めるからな」


 おかげでアイテムをどれだけ集めてきてもすぐに足りなくなるし、ホーム完成の予定が遠退く。変形合体するんじゃー!とか言ってたけど流石にそれは冗談だと思いたい。




「さて、草原に移動した訳だけど……セレネ、何か気になる物とかあるか?」

「ニャ」

「お、ネズミ捕まえたのか。セレネは凄いなー」

「ニャフン」


 得意気な顔も可愛いぜ! けど目当てのアイテムではないだろうな。

 草原で見つけるべきアイテムは銀河の切れ端の代用品だ。間違ってもネズミで代用は出来ないだろう。あ、食べた。


「ライリーフ君、これはどうでしょう? ファースではあまり見かけない物ですよ」

「どれどれ?」



アイテム

ヴォーパール(半壊) ☆☆☆

弾丸貝が身に危険を感じたときに生成される真珠

死なば諸ともの精神で生命力全てを費やして外敵に発射される

その威力は凄まじく、海から遠く離れた土地でも発見されることがある

形が真円に近く傷が少ない程値段が上がる



「……なぁソフィアさんや、ここから一番近い海ってどれくらいの距離かわかる?」

「王都の東側ですから……ざっと50キロは離れてますね」

「遠っ!?」


 鳥ガーハッピーより射程広いじゃねーか!? このゲームの海怖すぎだろ!


「それで、どうですか? 目当てのアイテムでしたか?」

「え? んー、たぶんこれは違うかな」

「そうですか……」

「まぁこれはこれで珍しいみたいだし、せっかくだから後でアクセサリーか何か作ってみるよ」

「良いですね。ヴォーパールが使われたアクセサリーは起死回生の御守りになりますし」

「貝は自分から死ににいってるのに!?」






 それから暫く草原で探索を続けたが、一向にそれらしいアイテムは見当たらない。


「ライリーフ君、暗くなってきましたしそろそろ戻りませんか?」

「んー、夜限定で出現するアイテムかもしれないし俺はまだ探してみるよ。ソフィアはセレネを連れて戻っていいぞ」

「いえ、そう言う事なら私も残ります」

「そっか、サンキューな。セレネはどうする? 帰って寝るか?」

「……フーッ!」

「セレネ……?」


 セレネは全身の毛を逆立たせ、一点を見つめて威嚇している。いや、最早臨戦態勢だ。 この辺りでセレネが警戒するようなモンスターはいない筈だが……。


「どうしたんでしょうか?」

「分からん。セレネ、あっちに何かいるのか?」

「ニャア!」


 俺の高位探知ではそれらしき物は発見できていない。だがセレネがこうも警戒しているのだ、きっと何かあるのだろう。もしかしたら山から古代兵器が移動してきたのかもしれない。そんな事を考えているうちに、完全に日が沈んでしまった。そしてそれは姿を現したのだ。

 その銀色の体はどこか機械的でありながら生物特有の生々しさがある。そしてリアルにもファンタジーにも属さないその見た目はまさに――


「あ、ありえん(Alien)……!」

「ギルルァァァァア!!!」



モンスター

エイリアン・レグルス Lv50

宇宙から飛来した正体不明のモンスター

獅子の如き力強さを持っている


いつも読んでくれてありがとうございます。


エイリアン・レグルスの見た目は映画でお馴染みのワラスボっぽいやつとG○D E○TERのヴァ○ュラを足して2で割った後に目を1つにしてサイバーな風味を足した感じ。

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