表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/285

眷属召喚

べ、別に毎日投稿するなんて言った覚えないし!

(AUOのスキルレベルを上げる為に宝物庫を周回していたら寝落ちしてしまいました。本当に申し訳ない!)

 翌日、学校から帰ってログインすると宇宙人が町に馴染んでいた。


「おい、人には見つかりたくないとか言ってなかったか?」

「ん? おお君か。いや、思考誘導による隠蔽結界を張っていたのだが、そこの可憐なレディに一目で見破られてしまってね。観念して君のホーム建設に協力していると言う訳なのだよ」

「そう言う訳だよライ坊」

「可憐……? レディ……?」


 おかしいな。俺の目にはフォル婆しか見えないが、この宇宙人には別の人物でも見えているのだろうか?


「ふぇっふぇっふぇ、なんだいライ坊。そんな熱い目で見詰められてもキスくらいしかしてやれないよ?」

「いらんわ!」

「時に君。ここ数日姿が見えなかったが、頼んだ物は見つかったかね?」

「ん? 今から探しに行く所だけど?」

「む、そうか。君がいない間により正確なデータがとれてね、宇宙の欠片の代わりになる物は山に、銀河の切れ端の代わりになる物は草原にあるとわかったのだ」

「ふーん? 山と草原ね」


 マップで見ると2ヶ所は正反対に位置している。こういう必要な物の位置が無駄に距離が離れてたりするのはお使いクエストのあるあるだよな。


「で、具体的にどんなアイテム持ってくればいいんだ?」

「それはさっぱりわからない。我々この星に来たの初めてだからね」

「つまり目につくアイテムをしらみ潰しに持ってくるしかないのかよ……」


 この情報はライト達がファースから離れる前に聞きたかった。……眷属召喚でも試してみるか? どんなのが出てくるかわからないが、落ちてるアイテムを集めるくらいのことは出来ると思う。戦闘になったとしてもファース周辺のモンスターは弱いからロストする危険も少ないし、仮に死んでしまっても愛着が湧く前ならセーフだ。


「よし、手伝ってもらおう」

「アタシは手伝わないよ」

「誰がフォル婆に頼むなんて言ったよ? ちょっくら眷属を召喚して手伝ってもらうのさ」

「眷属? ライ坊のかい?」

「どんなのが出てくるかは試してみなきゃわかんねーけどな」

「それは興味深いね。なら今喚んでごらんよ」

「んー、そうだな」


 思い立ったが吉日とも言うしな。さっそく召喚してみよう。やっぱり召喚の呪文とかそれっぽい感じに言った方がいいかな? あ、召喚と言えばチュートリアルの時のナナさんが魔法陣でモンスター召喚してたな。それも真似しよう。

 俺はストレージからスカルステッキを引っ張り出し、地面に即席の魔法陣を描いた。……うん、達筆のおかげでフリーハンドでも中々良い感じの物に仕上がったな。


「ライ坊、この魔法陣は……」

「ん? この方が雰囲気出るだろ? スキル名言って終わりじゃ味気ないしな。適当に描いただけだから効果なんて無いんだけどな」

「なんだい紛らわしい。……(いきなり大罪術式なんて描き出したから焦ったじゃない!)」

「紛らわしいとは失礼な。気分と雰囲気って結構大切なんだぜ?」

「ふむ、一理ある。我々もノリと勢いで宇宙旅行に出掛けた訳だが、こんな素晴らしいレディに出会えたしな」

「黙ってろババ専宇宙人! なんか途端に俺の言ってることが間違いに思えてきたじゃねーか!」

「ふむ、このレディの魅力が分からないとは……勿体無い」


 そんなもの一生分かりたくないっての! ここにいては宇宙人の精神操作でババ専にされるかもしれないし、さっさと眷属を召喚してアイテム探しに行こう。


「んっんん……呼び水に聖水を。穢れを払う力にて不純なる存在をここに弾く。捧げるは我が魔力。悪運呼び込む我が力を縁とする。今こそ出でよ、力の根源を同じくする者!我が呼び声に答え姿を現せ!眷属召喚!」


 カッ! と光が放たれるが、魔法陣からじゃなかった。その上空、俺が召喚のポーズで突き出している右手の先にある空間が光っていた。

 光が徐々に収束し、俺の眷属がその姿を表す。

 黒く艶やかな毛並みにしなやかな体躯。長い尻尾をゆらゆら遊ばせている。こ、こいつは大当たりだぜ!何せ俺は――


「圧倒的猫派だからな!」

「ニャ?」


 おお、瞳の色は金色ですか。とてもゴージャスですね! あれかな? 猫が出てきたのは聖水とか言ってニ"ャーーーーー!?を使ったからか? それともステータスを参考にした感じ? まぁどっちでも構わない。俺は今、最高の仲間を手にいれたのだ!


 光が完全に収束して黒猫が地面に落下する。しかし猫特有の身体能力で華麗に着地を決めた!だが俺が水を撒いたせいで泥々のグチョグチョだ。


「……ニャー」

「すまん! 本当にすまん!」


 くぅ!ジト目で睨み付けてくる表情も最高に可愛いぜ!

夕方にも更新予定

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ