集う極振り勢.4
かなり短めです
俺が空を跳ね回り、ウォーヘッドが地を駆ける。帝国産アサルトライフルの威力は控えめみたいだが、攻撃回数でかなりのヘイトを稼げてるみたいだ。
「てかウォーヘッドの動き速っ!」
「ハハハ!師匠にAGIに振るように指示されてな!少しはDEXにも振りたかったが後悔はしてないぜ?見ろよこのスタイリッシュアクションシューティング!もはや俺自身が弾丸だ!」
ウォーヘッドのスピードはあのボス兎と比べても遜色無い。そのスピードで相手を翻弄し、銃で一方的に攻撃するスタイルなのだろう。控えめに言って別ゲー感がパない。
「ウキィイイァ!!!」
「グォォォオオオ!!!」
「ふふん、挟み撃ちか。だが少しばかりタイミングが遅かったな。そいつは俺の残像だぜ?」
「残像まで使えるってマジか!格好良すぎるぜウォーヘッド!」
残像に攻撃を仕掛けた熊と猿の頭が激しく衝突し、ついにボスが致命的な隙を晒した。
「アルバス今だ!」
「言われなくたって!!」
アルバスの振るうティルヴィングが核に迫る。アホ程高いSTRと災厄への特効、その相乗効果によるダメージは核を砕くのに十分過ぎる威力の筈だ。
「グルルォォォォオオオ!!」
「キキィッ!?」
「な!?」
龍の頭が蝙蝠の頭に攻撃したことにより、核とティルヴィングの間に蝙蝠の頭が割り込み、首が跳ねられた。
野郎、どうせ再生するからって自分の頭を肉盾に使いやがった!
「くっ!」
「だぁーッ惜しい!届かなかったか!」
「何、気にすることはないだろ。今ので残る頭は3つにまで減ったんだ。隙を作るのはより簡単になったんじゃないか?」
「いえ、HPが減ったことで更にステータスが上がった筈ですよ!」
「安心しな。それでも俺のスピードには追い付けないだろうからよ」
やべーよ、ウォーヘッドが頼もし過ぎるぜ!……ん?そもそもこいつはどうやってここを見つけたんだろ?森のだいぶ深い所だし、まさかダイヤさんのようにスピリチュアルなパワーの持ち主だったりするのか?
「グルルォォォォオオ!!!」(――は―――滅―!!!)
「ん?」
これは、モンスター言語が機能した……のか?さっきまで何も言葉として聞き取れなかったのに?断片的にしか分からなかったが、物騒なことを喋ってたみたいだな。
「ウキィ……!?」
「グオオ……!?」
「「「は?」」」
「グルルルル……」(我は神を滅し覇を……)
龍の頭が残った熊と猿の頭を首から食い千切りやがった!そして途端に流暢に喋り出したぞ?
「グルルォォォオオオッ!!!」(神を滅ぼし世に再び覇を唱えんッ!!!)
「ら、ライリーフ?なんかあいつ、姿が……」
「おいおい、こいつはかなりヤバそうな雰囲気だぜ……?」
「は、はは……第2形態ってかちくしょう!?」
あと2、3話で決着つけたい