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チュートリアルで詰んだかもしれない.2

name ライリーフ・エイルターナー

種族 人種

ジョブ 研究者

ステータス

HP 10

MP 160

STR 3

VIT 1

INT 9

MND 8

AGI 7

DEX 12

LUK 564


スキル【解体】【採取】【採掘】【】【】


装備

初心者のナイフ

初心者の上着

初心者のズボン

初心者の靴



 改めて見てみたが能力の偏りがヤバいな。

 ボーナスポイントが最大値近い297ポイントも貰えてるのに、それも含めてほぼLUKにしかポイントが振られていない。

 かろうじてDEXが二桁に到達してはいるものの、これじゃ他のステータスと大差無いだろう。

 HPに一番関係してそうなVITなんて1ポイントも割り振られていないぞ?

 種族は元々選んでいたのと変わらないからいいとして、ジョブ。研究者……ってどう見ても戦闘系のジョブではないよな?このステータスで戦闘系のアーツも期待できないとなるとかなり厳しい冒険になりそうだ。

 最後にスキル、定番っぽいラインナップが3つだけ。しかも枠が余ってるし。

 本来は自分で初期スキルから5つ選べたんだろうなぁ。

自分のステータスを渋い顔で眺めていると、横から声をかけられた。


「男に二言はないんだろう?かなり尖ったステータスだけど君の努力次第でどうにでもなるさ」

「いつの間に現れたんだ…」


 横からステータスを覗きこむような格好で立っていたのは俺より少し背の低い女性だった。

 種族は何の動物モチーフかはわからないが獣人種だろう。ピコピコ動く耳とフサフサのしっぽが実に素晴らしい。


「君がステータスとにらめっこしている間にさ。はじめましてライリーフ君、私は君のチュートリアル担当のNavi-73だ。ナナさんとでもよんでくれ」

「ナナさんね、よろしく」

「よろしくね、おっとチュートリアルを始める前に君にプレゼントが届いているんだった。先に渡しておくよ」

「プレゼント?」

「ここに来る前にコードを入力しただろう?その特典だよ」

「ああ、忘れてた!」


 さてさていったいどんな物が貰えるのだろうか?

 できればこの偏ったステータスを補ってくれる物だといいんだけど……。


「プレゼントの中身は消費アイテムが3つに装備が1つだよ。確認はチュートリアルと一緒にやっていこうか」

「?まだ何も貰ってないけど?」

「私がさっき渡しておくよ、って言っただろ?その時にシステムを通して君の持ち物の中に入れてある」

「おお、ゲームらしい渡しかた!」

「だろう?さて、ではそろそろチュートリアルを開始しようか」

「よろしくお願いします」

「最初はメニュー画面の開きかたからだ。頭の中でメニュー画面を開きたいと思いながらメニューと声に出すと開ける。やってごらん?」

「メニュー」


 すると目の前に浮かんでいたステータス画面がメニュー画面に切り替わっていた。


「1回で成功するとは中々優秀だね。今見た通り、さっきまで君が眺めていたステータス画面もメニューと同じ物だ。操作に馴れてくると直接開きたいページを呼び出すこともできるようになるし、声に出さなくても考えるだけで開けるようにもなるから後で試してみるといい」

「へぇー、中々便利そうだな」

「ではメニューから装備の項目をタップしてみてくれ」


 装備……はこれか。タップするとメニューが切り替わる。


武器 初心者のナイフ

頭 無し

胴 初心者の上着

腰 無し

脚 初心者のズボン

装飾品1 初心者の靴

装飾品2 無し

装飾品3 無し


「開けたみたいだね。この画面は目安みたいなものだから使うのは恐らく初心者のうちだけになると思うよ」

「どうしてだ?」

「この画面を使うと自動で装備を着替えることができるんだけどね。見ての通り、装備できる数は決まっているし種類別けも大雑把だ。だから現実と同じように自分で着替えたほうが多くの装備を使うことができるんだよ」

「なるほど」

「チュートリアルにはちょうどいいシステムではあるんだけどね。じゃあ装飾品2をタップして特典アイテムを装飾してみようか」


どんな効果の装備かやっとわかるわけか。どれどれ?



アクセサリー

幸運の証 ☆☆☆☆

アイテムドロップ率up大 レアアイテムドロップ率up小

LUK+20


幸運を掴みとった者の証

幸運を呼ぶとされているラッキーメタルで作られた指輪

これを持つ者は更なる幸運に巡り会うとか会わないとか



 ……無言で装備する。またLUKが上がってしまった。普通のキャラクターであったならこれはかなり嬉しかったに違いない。

 だが俺のキャラはLUK特化だ!敵を倒せなければドロップ率upの効果も意味をなさない!


「アハハ!またLUKが上がったんだね、もう開き直ってLUK4桁とか目指してみたらどうかな?」

「ナナさんがそう言うなら目指してみるか」


 ふふ、いいだろう……ここまできたらこの先も自分で振れるポイントは全てLUKに注ぎ込んでやろうじゃないか!4桁と言わず5桁を目指してやんよコンチクショウ!


「うんうん、目標があるとモチベーションも上がるからね。さてお次はこのチュートリアルフィールドを探索してみようか」

「探索、っていっても見渡す限り何もない草原なんだけど」

「そんなことないさ、ほら足元見てごらん」


うん?特に何もないとおもうが……。


「石が落ちているじゃないか」

「石かよ!」

「採取ポイント以外の場所でもアイテムはゲットできるんだ。君のLUKならそこら辺に落ちている物を拾うだけでも良いものが手に入るかもしれないよ?」

「ひゃっはー!全力で探索してきまーす!」



 それから10分間草原を走り回り拾えるだけの物を拾いまくった。その成果がこれだ!


石?×94

草?×83

骨?×26


 全部?がついててレア物かどうかわからない!


「ナナさん、アイテム拾いまくったはいいけど見分けがつかないんだが」

「鑑定も識別も持ってないんだからしょーがないよ」

「そう甘くはないか……」

「探索も済んだことだし次はいよいよモンスターとの戦闘だ。準備はいい?」

「……このステータスで勝てるのか不安だな」

「最初のモンスターは動かないし攻撃してこないから平気だよ」

「なーんだそうなのか」


 心配して損したぜ。


「じゃあ今から呼び出そうか」


 そう言ってナナさんは空中に魔法陣を描き出した。おお、ファンタジーだ。今すごくファンタジーしてるぞ!


「さあ、魔法陣に手を触れてごらん。そうするとモンスターが召喚されるからそれを倒すんだ」


 言われるがまま魔方陣に手を触れる。空中に描かれてるのに触れるとか不思議だなぁとか思っていると魔法陣が輝き出した。


「うお、眩し!」


 思わず目を瞑ってしまったが大丈夫だろうか?

 恐る恐る目を開くと、5メートル程先に一匹のモンスターが召喚されていた。プルプルと揺れていて半透明の体、間違いないこいつは……。


「スライムだな!」


 物によっては恐ろしく強い個体もいたりするが、ゲームでは定番の雑魚モンスターだ。これなら倒せるだろう。


「あれ?この色って……」


 ナナさんが何か言いかけた気がしたが、俺は腰のホルダーからナイフを引き抜きスライムに斬りかかった。だがステータスが低いせいだろうか、思った以上に手応えが重い!

 装備がナイフなのも悪いかもしれないな。スライムには浅い傷しかつけられていなかった。

 だが傷がつくならいつかは倒せるってことだぜ?俺はひたすらナイフを振るった。振るい続けた。




「ハァ……ハァ……あ、あのナナさん?こいつチュートリアルで倒すにはタフすぎません?いくら俺のステータスが低いからって時間かかりすぎだとおもうんだけど?」


 もうかれこれ30分は攻撃し続けているのにスライムは微塵も倒れる気配がない。


「あー、そのスライムなんだけどね?その……通常のスライムとは違うみたいなんだ」

「はぁ、はぁ、と、言いますと?」

「モンスターの中にはね、一定確率で現れる特殊な能力を持ったレア個体がいるんだ。でね?そのスライムもそうなんだけど……」


 マジかよ!チュートリアルでいきなりレアモンスターとかLUK仕事しすぎだぜ!いや、それでもスライムはスライムなんだしそろそろ倒せてもいい筈だよな?

 ダメージは一応通るんだからいつかはHPが底をつく。

それなのに倒れないってことは、まさか……!?


「あの、ナナさんこいつの能力知ってたりします…?」

「うん。スライムのレア個体は色で見分ける事ができるんだけど、その緑のスライムは君にとって相性最悪だね」

「なんとなく想像はついてしまったんですけどズバリ能力は?」

「リジェネ、一定時間毎のHP自動回復だよ……」



これは詰んだかもしれない……

リジェネスライム

能力 打撃耐性 リジェネレート

弱点 火属性


スライムのレア個体

通常のスライム水色をしているがリジェネスライムは緑色をしている

恐らく薬草の類いを好んで食した結果変異したと思われる



最初のフィールドに出現するレアモンスターの一体

主人公のようなステータスでなければそれこそ普通のスライムを倒す感覚で倒されてしまう

レアモンスターを倒すと称号が貰えるので、運営的にはボーナスモンスターとして設定したつもり

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