パーティの実力と俺の役割
前話の後書きにカルマ値についての説明を追加しました。
気になる人は読んでみてください。
読まなくても全く問題ありません。
name ライリーフ・エイルターナー
種族 人種 Lv2→3 1up!
ジョブ 料理人 Lv1→26 25up!
研究者 Master!(Lv20)
ステータス
HP 10
MP 200→450
STR 3→8 5up!
VIT 1
INT 10→11 1up!
MND 8→23 15up!
AGI 10→19 9up!
DEX 16→38 22up!
LUK 588→608 10up!(+10) +20
残りステータスポイント116
スキル
体術Lv8 投擲術Lv12 超集中Lv1
精密動作Lv8 解体術Lv1 採取術Lv2
採掘Lv1 身体制御Lv8 探知Lv6
疲労軽減Lv8 受け身Lv2 登攀Lv1
逆境Lv9 モンスター言語Lv1 手加減Lv1
回避Lv6 予測Lv3 見切りLv4
毒耐性Lv1 空歩Lv4 連撃Lv4
剛力Lv6 天翔天駆Lv- 雷召嵐武Lv-
生活魔法Lv3 鑑定Lv10 識別Lv7
気絶耐性Lv5 夜目Lv1 修理Lv1
調薬Lv4 魔力感知Lv5 魔力制御Lv3
古代言語Lv2 調理術Lv5 睡眠耐性Lv3
カウンターLv1 短剣技Lv1 防具作成Lv1
ジョブスキル
簡易調理
料理複製
研究
レポート
リターンホーム
装備
初心者のナイフ
初心者の上着
初心者のズボン
初心者の靴
幸運の証
称号
【再生の兆し】【幸運の訪れ】【無謀な挑戦者】
【ウォーキング・デッド】【世界と共に歩む者】【空脚】
【連脚】【剛脚】【蹴り兎の天敵】
【嵐脚無双】【戦神の試練を越えし者】
本当にこのゲームはステータス上がりやすいのな。ちょっと見ない間にポイントが貯まりまくっている。幾つかスキルも進化しているな。……ランダムボーナスの300ポイントなんて普通にプレイしていれば割りと簡単に貯まるんだなぁ。とりあえず全てLUKに振ってしまおう。他のステータスに振ったほうが楽にアーツを覚えられるだろうけど、それじゃつまらない。スキル制限が解除されている俺は、先ほどの戦いの通りアーツ無しでもそこそこやれる。ならばこのまま突っ走ってLUK依存のアーツを見つけたほうがいいだろうって結論に至った結果だ。1000に届くまではLUKに振り続ける。それまでにアーツを覚えられなかったら諦めて他のステータスも上げよう。
ステータス
HP 10
MP 450
STR 8
VIT 1
INT 11
MND 23
AGI 19
DEX 38
LUK 608→724 116up! +20
残りステータスポイント0
「おっし、完璧だ。アーツは覚えられなかったけど」
「スゲー、本当にそんなステータスでやってたんだな」
「LUK超高いっすね!お宝いっぱい見つかりそうっす!」
「こら、二人とも人のステータス覗いちゃダメでしょ?ライ君も早くメニュー閉じて」
「まあまあリリィ、これからダンジョンに行くんだ。このステータスを見て一緒に俺の役割考えてくれよ。1週間もパーティ組んでたんだから、他のみんなは役割決まってるんだろ?」
「んー、それもそうね。…………。その、気を悪くしたらごめんなさいね?囮にするくらいしか思いつかないわ」
申し訳なさそうに答えてくれた。まぁ、そうだわな。俺もそれくらいしか思い浮かばない。
「投擲でヘイト稼いで貰って、その隙に俺らが殲滅って流れか。HPの低さがネックだな。攻撃少しでもカスったら即死に戻りだろ?」
「さっきの戦い忘れたのか?ダメージ受けても簡単には死なないさ」
「明らかにオーバーキルなダメージ受けて立ってた。モグモグ」
「称号の効果でな。たまに事故るけど、そうそう落ちないぜ?」
「自ら肉盾志願なんて男らしいっすね!」
「とりあえず、最初ライリーフさんには見学してもらいませんか?一度私達の戦闘を見てもらったほうが、何をすればいいかイメージしやすいと思うんです」
「ティナ、ナイスアイデア。モグモグ」
ティナの提案で方針が決まった俺達は、早速ダンジョンへ向かうことにした。ダンジョンは街から見て東南の方向にある鉱山の麓にあるらしい。洞窟型らしく、モンスターの種類も平原とは変わる。人の子供ほどの大きさのラージバット。泥でできたリトルマッドゴーレム。冒険者達の死体が起き上がった、という設定のスケルトンソルジャー。壁に飾られていてカタカタ鳴ってるだけで攻撃は一切してこないものの、ダメージを与えるとモンスターを引き寄せるトーキングスカル。そして宝箱に擬態したミミック。この5種類が雑魚mobとして出てくるんだとか。
「そうだ、ドロップアイテムの分配ってどうしてるんだ?今のうちに教えてくれ」
「ドロップはゲットした人の物。宝箱のアイテムは相談して決めてる」
「作りたい装備とかある場合、みんなのアイテムから寄せ集めて作るんで半共有みたいな感じなんですけどね」
「はっ、初心者装備着てるの俺だけじゃん!」
「装備の更新とか考えなかったの?」
「一応作ってみたんだけど、俺が装備するにはキツい物ができちゃってさ」
「小さくてもメニューから装備すればサイズは自動調整されるでしょ?」
「いや、サイズじゃなくてな……。こんな感じなのよ」
ふわふわ装備三点セットを取り出す。後で他の部位も作らなきゃいけないんだよなぁ……。気絶前の俺は何でそんな約束しちゃったかな?いくら相手が美少女(仮)だからって言っても、その子に作る訳でもないみたいだし。本当にわからん。
「そ、それ、ライ君が作ったの……?」
「ん?ああ、そうだよ。頭の中ではもっとワイルドなイメージだったんだけど、完成したらこんなだったんだわ」
「ふ、ふーん?ちょっと見せてもらえるかしら?べ、別に盗ったりしないわよ?」
「んー?おやおや~?リリィちゃんってばクール系に見えて実は可愛い系がお好きな感じ?」
「!?べ、別にそんなことないわ!」
「あー、そうなのかぁ。いやー残念だなぁ。気に入ってくれたならあげようかと思ってたんだけどなぁ?」
「……うぅ」
「見た所今の装備より性能も低いみたいだし余計なお世話だったな。いやー悪い悪い」
「……さい」
「ん?なんて?」
「私にその装備を下さい!」
ちょっとからかい過ぎたろうか?羞恥心で顔が赤く染まりうっすら涙目でぷるぷるしてる。超可愛いけど映像でお届けできないのが悔やまれるぜ。それはともかく装備だな。完成品を見せる約束をしている訳だしこの場で渡す訳には……
「その言葉を待っていた!すぐに受け取ってくれ!ハリーハリー!」
「えっ、う、うん」
何故だ?俺の口からは淀みなく譲渡の言葉が発せられた。一式揃えて見せる約束してたんじゃないのか?消え去った俺の記憶の謎は深まる。
「後で胸当てと腰巻きってかスカートの方がいいか。それも完成次第渡すからちゃんと受け取るように!」
「は、はい!」
「良かったね、リリィちゃん!」
「私もおかわりが欲しい」
「フィーネ、それ関係無いだろ?」
「おーい、そろそろダンジョンだぞー?」
「ガンガンお宝見つけるっすよー!」
今、俺の目の前ではモンスターが可哀想になってくるような戦闘が繰り広げられている。飛んで来たラージバットはフィーネとリリィが魔法で地面に落としてライトが止めをさし、スケルトンソルジャーはルルとフィーネが1ヶ所にまとめてリリィが浄化してしまう。リトルマッドゴーレムはライトの剣の熱で固まってしまいティナの放った矢で核を撃ち抜かれて沈黙した。え?チアリーダーじゃなかったのかって?チアリーダーだとも。サブジョブに弓使い入れてるらしくて踊りながら矢を放ったりしてるけどな。カタカタ鳴ってるだけのトーキングスカルはスルー推奨モンスターで、宝箱が見つかっていないのでミミックとはまだ遭遇していないが、実に鮮やかな戦いぶりだ。βテスターやべーわ。いつも泥臭く転げ回って兎と相討ちで勝利をもぎ取っている俺とは雲泥の差だよマジで。
これさ、俺いらなくね?
おまけ
本編ボツバージョン
「んー?おやおや~?リリィちゃんってばクール系に見えて実は可愛い系がお好きな感じ?」
「!?べ、別にそんなことないわ!」
「あー、そうなのかぁ。いやー残念だなぁ。気に入ってくれたならあげようかと思ってたんだけどなぁ?」
「……うぅ」
「見た所今の装備より性能も低いみたいだし余計なお世話だったな。いやー悪い悪い」
「……ライ君のいじわるぅ!」
「ひょぇ!?」
「あー、ライがリリィなーかしたー」
「ダメですよライリーフさん!女の子には優しくしなきゃ!」
「えっ、あ、ハイ」
「リリィちゃんはこう見えてうちらの中で一番年下なんすよ?」
「えぇ!?フィーネじゃなくて!?」
「私は一番年上なおねーさん」
「嘘ぉ!?」
ボツ理由
作者が冷静になってしまい、俺キモいなーと思ってしまったからです。ボツなので年齢とかの設定もまだです。変態の設定は簡単に浮かんでくるのに可愛い女の子の設定がまるで出てきません。タスケテー!