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イベントスタート!

 待ちに待ったこの日がついにやって来た。そう、ゴールデンな連休とスプルドのメンテ終了&新イベだ!

 うん? 時期がおかしくないかって……? やだなぁ何言ってんだよ。春の大連休と言えば5月下旬から6月の上旬にかけてに決まってんじゃん。えっ、そっちだと4月下旬から5月の上旬にかけてなの? なんか次の連休までの期間長くて大変そうだな……へー、5月病かぁ。そっちには面白い病気があるのな。

 でも今はそんなことよりイベントだよな! さっそく黄金竜ファフニールの面を拝みにいってやるぜ!


 今回のイベントは、ザコMOBが落とす地図の欠片を5枚揃えることで黄金竜ファフニールが住む洞窟へ転移することが出来る。負けても地図の使用から一時間は即再戦が可能らしい。

 そしてファフニールに与えたダメージに応じた換金用アイテムが勝っても負けても手に入る。これはこれから始める第二陣にも優しい仕様だと思う。


 あとこれも嬉しい仕様かな? ファフニールへのダメージはそのファフニールを倒すまで残る。なのでちまちま攻撃していけば誰でもいつかは倒せるのだ。

 えーと他には……あっ、そうそう! ファフニールは倒す毎に出現するレベルが上がっていって、Lv10のファフニールを倒すと『竜墜剣・バルムンク』って武器が貰えるんだよ。これがなかなか良い性能しててさ、竜種に対してめっちゃ有利に戦えるんだわ。

 いずれドラグニス級のモンスターから素材を乱獲するためにも是非手に入れておきたい1本だ。


 長々と説明したけど簡単にまとめるとファフニールを殴れば殴るほど良いことあるよってイベントだ!


「さぁセレネ! 先ずはその辺のザコモンスターから地図の欠片を集めるぞ!」

「ニャー」

(旦那、あっしらは手伝わなくていいんですかい?)

「ああ。たぶんファフニール戦になったら手伝ってもらうことになると思うけど、最初くらい自分で戦ってみたいしな。街で適当に時間潰しててくれ」

(では我の食事を置いていけ主よ。ここ暫く起きて来なかったのだからその埋め合わせとしてとびきり豪華な食事をな)

「はいはい」


 豪華な料理……そうだ、歓楽島で買った物の中にフカヒレっぽいアイテムがあったしそれの姿煮でも置いていこう。量は少し足りないと思うが、今日俺が作りたい料理はファフニールを倒した後じゃなきゃ作れない。

 できればそっちを一緒に食べたいから今は我慢してもらおう。






「お? このフィールドに俺以外のプレイヤーがこんなにいるなんて珍しいな」


 ノクティスとルクスの飯を作り終えてフィールドに出てみると、結構な数のプレイヤーがモンスターと戦っていた。

 ファース周辺なんて実入りの少ないエリアに何で……って新規プレイヤーか。よく見れば全員初心者装備だし、おそらくアドベント付近でのMOBの奪い合いに敗れて仕方なくこっちに流れて来たって所だろう。

 ここのモンスターはドロップも経験値もしょっぱいから遊んでてつまんないだろうなぁ。


「ま、だからっていきなり話し掛けるほどお人好しでもないけどな。よーしセレネ! 狩って狩って狩りまくるぞー!」

「ニャー!」


 こいつらはドロップも経験値もしょっぱいが、イベント期間中なので地図の欠片もドロップしてくれる筈だ。

 他のフィールドと比べると悲しくなる程弱いからドロップ率はかなり低く設定されているだろうが、俺のLUKの前では関係ない! 100枚貯まるまでノンストップで狩りまくるぜ!






「うはははは! 大漁大漁!」


 30分程戦ってみた所、もう30枚近く地図の欠片が集まっている。だいたい1分に1枚ドロップしてると考えるとかなりいいペースなんでない?


「あ、あの~……」

「いいぞセレネ! ナイス肉球スタンプだ!」

「あのー!」

「おお!? お前いつの間にそんな技覚えたんだ? めちゃくちゃカッケーじゃんよ! くーっ! これは俺も負けてられないぜ! 今必殺の「無視すんなコラァ!!」にゃんとぉ!?」


 び、びっくりしたぁ……! 少しセレネとの狩りに熱中し過ぎていたらしい。こんなに近くにいるプレイヤーに気がつかなかったなんてな。


「おう、テメェ。人のこと無視して随分と楽しそうにしてやがんなオイ」

「実際楽しいからしゃーないよね?」

「ぐっ……まぁいい。アンタ初心者なのに結構強そうじゃん。アタシのパーティに特別に入れてやんよ」


 初心者? おいおい、俺の何処を見れば初心者に見間違えるんだ? 上から下まで使い込まれた初心者装備でそこそこ貫禄が……初心者装備だからじゃん。

正直ゴールデンウィークの辻褄を合わせる為だけに恐怖の大王を召喚して月を破壊しようかとも考えたけど、フィクションだしちょっとゴールデンウィークの時期が現実とズレてたって問題ないよね!の精神で特にフォローもなく話を進めることにした。

ダメな作者で本当にすまない……。

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