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悲しい現実

短めです

「え、ライリーフは普通にチケット買って来たのか?」

「そうだけど?」

「まぁ終始自由に行動できるからコルに余裕があるならその方がいいんだろうけど……依頼受ければタダで来れるだろうに」

「そりゃ知ってるけどよ、Eランクじゃ受注出来ないんだからしゃーないだろ」

「は? Eランク? 普通にプレイしてればリブレスから王都に行くまでにCランクになってるだろ」

「えっ……」


 つまりここに来てるプレイヤー連中は全員Cランクの冒険者になっているとでも言うのか!?


「ま、待てよ、確かCランクってベテランだって聞いたぜ? 本当にそんな簡単になれるのかよ」

「そりゃNPCからすればそうだけど、プレイヤーはCランクまでは簡単に昇格できるようになってるぞ? Cより上を目指すとなると難易度が上がるみたいだけどさ」


 そ、そう言えば転移門の使用許可もCランクからだった気がする。

 ライト達もかなり早い段階でCランクになってたっけ……。


「この後にもCランクになってないと不便なことがありそうだなぁ……そろそろ真面目にランク上げるか」

「その方がいいと思うよ」


 なんかやることがどんどん増えていくなぁ。

 ホームの作成にダンジョンマスターのジョブ解放、城の屋根の修繕費集めとシリウス君に関する情報収集。でもってカード集めてVSレーレンに武器改造してグーヌートに凸る。ここに冒険者ランクを上げるが更に加わるのか。

 グーヌートは最終目的だから後回しでもいいとして、他は何処から手をつければいいか悩ましい。


「なんか面倒だなぁ」

「クエストこなせばいいだけだろ……じゃ、僕はそろそろ行くよ。またなライリーフ」

「ライリーフ、次会う時までに鞘を作っておいてくださいよ! 約束ですからね?」

「あーはいはい」


 そう言えば災厄討伐メンバーの報酬に装備も作るんだったけ。一つ作るものが増えた所でそんなに手間は変わらないし、ついでに作ってやるか。

 もちろんアルバスに代金を請求する。バーチャルとは言え彼女からのおねだりだ、さぞ高額で買ってくれることだろう。

 ま、それもこれもファースに帰ってからの話だ。今はおもいっきり歓楽島を楽しもう!





「しまった……」


 カジノの前まで到着した俺はあることに気がついた。この服装じゃまずいんじゃね?

 初心者装備のままでは、また服装で文句を言われて楽しい気分に水を差されかねない。先に服を作ってから来るべきだったな。

 近くの適当な店で買おうにも所謂観光地価格の量産品ばかりで無駄遣い感がすごいし、少し時間は掛かるけど貸し生産所でも探して自分で作るか……。



 生産所を探している途中でいい感じの布が売ってたので購入した。

 身につけるだけで金運がアップすると言う胡散臭い物だ。鑑定してみたがもちろんそんな効果はなかった。

 けど服に仕立てればLUK上昇効果が出るかもしれない、そう思って買ってみたのだが、完成した服がこれだ。



アイテム

ギャンブラースーツ ☆☆☆

DEF10

金運を上昇させると噂のバルカナル布で仕立てられたスーツ

験を担ぐ勝負師達に人気だが、そんな効果はない


ギャンブラーズボン ☆☆☆

DEF10

金運を上昇させると噂のバルカナル布で仕立てられたズボン

験を担ぐ勝負師達に人気だが、そんな効果はない



 結構いい値段したのにしょぼい!

 両方装備してもセット効果も出なかったし、見た目だけいい感じなのが逆に腹立つ。

 まぁこれを着て入っても文句を言われることはないだろうし良しとしよう。

 後は靴を作ればなんの憂いもなくカジノを楽しめるぜ! サクッと作ってしまおう。



白き大蛇の革靴 ★★★★

DEF50 LUK+100 

ジャイアントスネークのアルビノ個体の革を使用した革靴

幸運を引き寄せる力がある



 こっちは効果付くのかよ……。

 本格的にさっきの布が無駄な買い物になっちゃったじゃんか。

 この蛇の革はまだ残ってるけど、今からスーツ作り直すのは流石にダルい。

 俺もいい加減にカジノに繰り出したいし、今回はこのまま遊ぶことにしよう。

次回こそカジノで遊びます

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