表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
118/285

鳥ガーハッピーのステータス

チュドォーン!


「グモァァァァ!?」


チュドォーン!


「キシャァァァァ!?」


チュドォーン!


「ウボァァァァ!?」


 目の前に現れたモンスター達が1秒と持たずに消え去っていく。

 鳥ガーハッピー、仲間にしてみて改めて思ったが、この火力はチートレベルだと言わざるを得ない。


「本当にスゲーな……やっぱりただのノクスじゃインパクト薄いし、レクス=ノクティスに改名しようぜ」

(格好いいからあっしは構いやせんが、名前って簡単に変えていいものなんですかい?)

「いいんじゃね? まだ名前決めてから3分くらいしか経ってないし誤差みたいな物だって」


 そんな訳で鳥ガーハッピーの名前はノクス改め、レクス=ノクティスに正式決定した。夜から夜の王にバージョンアップだぜ!


「しかし何もしてないのにストレージに厳つい素材が追加されていくってのは少し後ろめたいな……」

(こんなもの、島で調理してたモンスターの素材に比べればどうってことありやせんって)

「あれは持ち出し出来ない上にお前らが全部食べただろ? 今回は現物が俺の手元に残ってるのが問題なんだよ」


 テイムしたモンスターが戦っている訳だから俺の功績だと主張できなくもないんだけど……なんか寄生プレイヤーになったみたいで微妙な気分だ。

 まぁそうは言ってもせっかく手に入ったアイテムを無駄にするのもどうかと思うし有効活用はさせてもらうけどな。


「とりあえず、ノクティスに戦闘を任せるのは王都に着くまでだな」

(戦闘なんて勝てればそれでいいじゃないですか)

「俺の最終目標はグーヌートの野郎を自分の手でボコボコにしてやることだからな。なるべく戦闘は自分でこなしたいんだよ」

(となるとあっしは基本サポートに回ればいいんですね?)

「そうだな。あ、後でダンジョン作る予定もあるからそこのボスやってもらうのもいいかもなー」

(おお、いいじゃないですか! ボス部屋はあっしの好きなようにレイアウトしちまっていいんですよねぇ?)

「当然だろ? ま、俺のホームが完成して、ダンジョンマスターのジョブが解放されたらの話だけどな」

(くぅ~、今から楽しみになって来やしたぜ!)


 ……思い付きで軽く言ってみたことだけど、ノクティスがボスのダンジョンなんて攻略出来る訳ねーな。

 いずれ俺の作ったダンジョンに挑みに来るプレイヤー達はボス戦で地獄を見ることになるんだと思うと胸が高鳴る。

 あ、どれくらい地獄か分かりやすいようにノクティスのステータスでも表示しようか?



テイムモンスター

レクス=ノクティス(鳥ガーハッピー)

Lv24/150


ステータス

HP 1200

MP 6500

STR 50

VIT 120

INT 4120

MND 480

AGI 250

DEX 800

LUK 40



 どうよ?

 この時点で敵対者には割りと絶望しかないんだけど、ここにスキルとアーツが加わって更に成長までするんだぜ? こんなの誰が勝てんだよ。

 一応スキルとアーツも見てみる?



スキル

狩猟者の鋭眼 無音飛行 狙撃術

トリガーハッピー 曲射術 直感

単独行動 環境迷彩 


アーツ

・フェザーショット

 ┗フェザースナイプ

・クイックリロード

 ┗オートリロード

・フルバースト



 表示されている数だけ見ればセレネとそう変わらないのだが、スキルの半分は複合効果のある上位スキルなので実質3倍以上のスキルを覚えていることになる。

 中でも一番エグい能力してるのがトリガーハッピーだ。

 射撃系の攻撃アーツ全般に作用して連射を可能にし、アーツ使用時の消費MPを減少、更には射撃でモンスターを倒した場合のMP回復までついている。

 なるほど種族名になるわけだ。こんなぶっ壊れスキルを持ってる奴が少なくとも後4羽は徘徊していると思うと冷や汗が止まらない。

 他のプレイヤーの迷惑にならないよう見つけ次第勧誘して隔離せねば……!


(……旦那、ライリーフの旦那)

「ん? どうした」

(そろそろ飯にしやせんか)

「王都に着くまで我慢できないのか?」

(あっしも我慢しようとは思ったんですが、頭の中に島にいた頃に食った物が次々浮かんできて集中できねぇんでサァ。さっきのモンスターに攻撃した時も、恥ずかしながら狙った場所から1ミリもズレちまいやして……)


 こやつめ、そんな正確無比な射撃をしながら集中出来てないと申すか。

 若干言い訳くさいが、島から巣だってからの時間を考えれば我慢できなくても仕方ないか。


「よし、なら次に開けた場所に出たら飯にしようか」

(いやっふー! そうだ、あっしが上空から場所探してきますぜ!)

「その方が早いか。頼むわ」

(最速で見つけて戻って来まサァ!)


 よっぽど楽しみなんだなぁ。期待に応えられるよう俺も本気で料理してやろうじゃねーか!


「今の手持ちだと何がつくれたかなぁ?」


 えーと……モンスターの肉が色々と、野菜はそこそこ種類があるな。お、これはこのエリアで自動収集された物か。

 鑑定があると初めて見る茸でも安心して食えるから便利だわ。


「キチチチチ……」

「茸と野菜と肉……全部使うならやっぱり鍋か? 茸アヒージョしてもいいかもな。うっ!?」


 麻痺!? くそ、後ろからモンスターが接近してたのか!


「キチチチチ!」

ひゅ、ひゅもへへー!(く、蜘蛛デケェ!)


 あ! こら、糸でグルグル巻きはやめろ! 拘束系の技反対!

 くそ、麻痺関係なくSTR足りなくて糸が千切れねぇだと!?

 ノクティスー! 早く戻って来てくれー! このままだと飯の前に俺が蜘蛛の飯になっちまうから!

いつも読んで頂きありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] FFぅ!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ