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VS.エイリアン・レグルス

皆様、いつも読んでくれてありがとうございます。

皆様の感想に励まされ、ついに100話達成することができました!

これからも応援の程宜しくお願いします。


今日は深夜にも投稿しているので、これが2話目の投稿になります。ご注意下さい。


「ギルルァァァァア!!!」

「エイリアンまで出てくるとか聞いてないんだけどぉ!?」

「ライリーフ君、下がって!」

「うひゃっ!」


 俺の後ろから風のようにソフィアがエイリアンに向かって駆け出した。流石王国最強の騎士様、この程度のモンスターには怯みもしないってか?


「ってちょっと待て!? あんた今武器持ってないだろうが!」

「せいっ!」

「ギィィィイ!?」

「今何か言いましたか?」

「……何でもないです」


 拳でエイリアンをぶっ飛ばしてらっしゃる。どうやら最強の騎士様は素手でも強いらしい。


「ニャー!」

「ちょ、セレネまで突っ込むのかよ!」


 流石にそれはマズイって! いくら俺よりまともなステータスしてても猫は猫だ。獅子に勝てる筈がない。


「ニャー!」ペチペチペチペチ

「ギルァァア……?」

「ほら! 効いてないから帰ってきなさい!」

「ギァァァァア!!!」

「ニャッ……!」

「セレネ!?」


 セレネの猫パンチを鬱陶しく思ったのか、エイリアンは前足でセレネを弾き飛ばしやがった!


「くそ! 許さねぇ!」


 俺はストレージから世界樹の木刀と幻影水晶の剣を取りだし抜き放つ。幻影水晶の剣の効果でステータスが上昇したのを感じる。災厄のボス程ではないが、こいつもやはり格上みたいだ。


「でも関係ない! うちのセレネを殴ってくれた落とし前、その命でもって償いやがれ!」

「ギルルァァァァア!」


 俺の声に呼応してエイリアンが吠える。このまま突っ込めば俺は間違いなく迎撃されるだろう。でもお前、ちょっと頭悪すぎないか? さっき自分を殴り飛ばした相手の事を無視するなんて、愚策にも程があるぞ。


「やれ! ソフィア!」

「王国流格闘術、フォースバレット!」


 膨大な魔力の籠った一撃がエイリアンの無防備な脇腹を抉る。


「ギルゥウウ、ゲボォ!!」


 たまらずエイリアンが嘔吐した。


「その顔面についてるでっかい目玉、明らかに弱点だろ? 文句はデザイナーにでも言うんだな!」

「ギァア……」


 未だ怯み状態のエイリアン、その眼球目掛けて俺は両手の剣を突き刺した。


「ギィルルルァァア!?」

「おまけだ、バーストラック!からの……」


 アーツを使いLUKを攻撃力に上乗せする。これでもまだアルバスの攻撃力には及ばないだろうが、弱点に直接叩き込む訳だしそこそこのダメージにはなってくれるよな?


「見よう見まねのフォースナックル!」


 魔力操作で拳に魔力を集めて剣の柄頭を殴る。衝撃により更に深く埋まった剣は、現実の生物であれば確実に脳を破壊して死に至らしめただろう。しかもクリティカルヒットだったし。


「でもHPが残ってるから死なないんだよなぁ……」

「「ギシァァァァア!!」」

「ぐっ……!」

「ライリーフ君!」


 痛てて……ちっ、なるほどな。そいつで俺を吹き飛ばしやがったのか。口の中から更にちっちゃい口が出てくるなんてマジでエイリアンしてるじゃんよ。


「ニャー」

「セレネ! 無事だったのか!」


 あれ、しかもHP満タンだぞ? 攻撃食らって吹っ飛んだんじゃなかったのか?


「攻撃が当たる前に自分から後ろに跳んでたみたいですよ。それよりライリーフ君、大丈夫?」

「マジか、セレネってばそんな武術の達人みたいな事をしてたのか。俺? 俺は今のでHPが1になったから、ここからが本番って感じかな」

「それって控えめに言って満身創痍だよね!?」

「むしろベストコンディションなんだよなぁ。てことであいつボコってくるわ」

「ちょ、ちょっと待って! いくら君がプレイヤーだからって、みすみす目の前で死なせる訳にはいかないよ!」

「まぁ見てなって。危なくなるまで手出しはしなくていいからな」

「あ、もう……!」


 HPが残り僅かになったことにより憤怒の逆鱗が発動する。

 はは、こりゃスゲーや。STR優先みたいだけど、全体で見れば逆境の倍近くステータスが上昇しやがった! ここに雷召嵐武も合わせて、っと。


「これで準備万端だ。お前はどうだ、エイリアン?」

「ギシァァァァア!!!」


 目に剣が刺さっているのに、口から出てきた小さな口は蛇のように俺を正確に追尾してくる。どうやら小さな口には熱か匂い、あるいは魔力を感知する機能があるみたいだ。


「はっはー! 遅い遅ーい!」

「ギシィィィイ!!」


 基本に戻って久々の徒手空拳での戦闘だ。迫り来るエイリアンの口をいなし、払い、蹴り飛ばし、エイリアン本体へと距離を詰める。


「これでも食らいな!」

「ギシァァァァア!!!」


 後ろから迫る小さい方の口を無視して、俺は本体の顎を全力で蹴り上げた。大きい口に生えている鋭利な歯は、どうやら見かけ倒しではなかったようだ。俺の思惑通り小さな口の体とも言える管を噛み千切り、エイリアンの青い血が撒き散らされる。


「ギィィァァァァアアア!?」

「うっへぇ、痛そう。ついでに剣も返して貰うぜ」


 刺さっている剣を無理矢理引き抜き、幻影水晶の剣の効果も発揮される。これで俺のステータスへのバフは全開だ。


「おっと、まだデバフが残ってたな。邪龍の眼光、起動」

「ギッ!?」


 ステータスダウンと重力倍加でエイリアンの動きが完全に止まった。新しくなったスキルを総動員させてみたけど、効果の説明以上にヤバいなこれ。格上にも手が届く! 後は決め技でもあれば完璧なんだけど……バタフライエフェクト使っちゃう?

 今の俺は今までで一番主人公補正が働いてる気がするし、ワンチャン行けるんじゃね?


「……エイリアン、お前が最後に見る光景は光輝く蝶の羽ばたきになるだろう。これでとどめだ! バタフライエフェクトォ!!」


 蝶が舞う。それはあたかも俺の勝利を祝福してくれているかのようだった。そして――


ヒューーーーズドーン!!


「こ、こいつは……!?」

「ゴガガ、複数の龍の因シ、並び二正体不明の力ヲ検チしまシた。滅龍砲(グラムバスター)、破損にヨり起動失敗。代替案としテ、対象を結界に捉えた後に自爆シークエンスに移行しマす。封鎖結界起動、捕獲成功。自爆まで3、2、1」

「古代兵器じゃねーかッ!!」

「ゼろ」


 古代兵器から発せられた閃光が、カッ!と俺とエイリアンを包み込み、俺達は3人仲良く塵と化したのだった。



《プレイヤー、ライリーフ・エイルターナーによって初めてエイリアンが討伐されました》

《これにより、夜間のフィールドに低確率でエイリアンシリーズが出現するようになりました》

《エイリアンシリーズからは強力な武器がドロップすることがあります。探してみましょう》








 あ、後でソフィアから聞いたのだが、まるで花火みたいだったらしいぜ?

祝砲代わりに主人公打ち上げてみた。

爆発オチなんてry


主人公が今までで一番格好よく戦っていたものの、ダメージ量を数値化するととても悲しいことになる模様。


これでまた一区切りつきました。

次回は掲示板回を予定していますが、1週間程休憩する予定です。

……はい、イベント周回したいからです。

本当にすまん!

素材が良い感じに集まったら1週間経ってなくても更新再開するんで許してください!



おまけ

エイリアンに与えたダメージランキング


1位 ソフィア 48%

2位 古代兵器 27%

3位 ライリーフ 19%

4位 セレネ 6%

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