はじまり
今、ここに書き込んでいる文章の結末は俺も知らない。
どうなるかもわからない、高校生の片想いの話。
別に、現実離れした派手なこともないし、ほんとに普通の日常。
ありのままを綴るから、ただ素直に読んで欲しい。
最後まで見届けてほしい。
*
とりあえず、登場人物の情報。参考までに。
「田沢順平」
俺。東京生まれ、東京育ちの高校2年生。
二人兄妹の兄。いろいろあって現在帰宅部。
だけど中学までずっとサッカーやってた。
大学は一応、受験考えてる。
容姿も能力も中の上ってとこかな。
主人公にはふさわしくない普通の人間。
「倉本唯」
片想いの相手。クラスメイト。
クラスの中で三番目くらいの人気。
みんな知らないけど、新潟生まれ、新潟育ちらしい。
高校入学と同時に上京してきた。小学校から弓道やってる。
二人姉妹の末っ子。ちょっとわがまま。
マイペースだけど意外としっかりしてる。
大学受験はしないらしい。進路も決まってない。
容姿と能力は上の中くらい。
当然俺とは釣り合わない。
「高橋くん」
俺の親友。クラスメイト。
倉本と同じ部活で、同じ町に住んでる。
そこそこ頭もいいし、かっこいい。
ただめちゃくちゃシャイで影が薄い。
変わってるけど、面白くていいやつ。
いつも助けてもらってる。
「竹田くん」
俺の親友。クラスのムードメーカー。
言動全てが面白い。チビ眼鏡。
運動音痴で野球部のベンチ要員。
頭いいのになんか損してる。
いつも俺の恋バナをイジろうとする。
「櫻井さん」
倉本の親友。いつも一緒にいる。
明るい性格でいろんな男子と仲がいい。
よくいるクラスの人気者の女子。
頭もいいし運動もできる。
じつは俺と小学校からの幼馴染。
お互いに悩みも相談できる仲。
「南條くん」
クラスメイト。神奈川生まれのボンボン。
俺が辞めたサッカー部の部員。
倉本のことを狙ってる。
こんなことから俺に敵意をむき出しにしてくる。
ただ悪い奴ではないし、意外と仲いい友達。
ほかの登場人物も、おいおい説明していくつもり。