第一話 紋章の勇者
初心者の殴り書きなので軽い気持ちでみてください。
「おーい?ほらほら起きろよ!もう朝早いぜー?」
まだ眠いんだよ…もう少し寝かせてくんない?
「おいおい…いつまで寝てるつもりだー?さっさと特訓するぞ!ガキ!」
わかったわかった…起きるよ起きる…
「まったく……世話のかかる奴だよ。いくぞ?」
そう言って見覚えのある骸骨が楽しそうに言った。
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「起きてください!いつまで寝てるんですか!!」
「声が大きい!」
そういって寝起きの俺は金切り声をあげる美少女を軽く殴ると彼女は「痛っ」というとその場で頭をおさえて涙目になっていた。お前が悪いんだぞ…それに軽く殴ったくらいなんだから…。まあ俺も申し訳なかったかな。うん。謝ろう。
「ごめん。次からは気を付けるよ。」
申し訳なく思って謝ったのにさっきの涙はどこなのか…彼女は満面の笑みで言った。
「わかればいいんですよ。わかれば。」
このやろう。泣いたふりしてやがったな…。覚えてろよ…。俺の静かな怒りを感じ取ったか彼女は両手を合わせてごめんごめんと謝ってきた。まあ美少女だから許すけどな…。彼女は現実にそうはいない美少女である。
黒髪のストレートでその顔つきは素晴らしい程に整っている。特筆すべきなのはそのスタイルである。背の低さにみあわぬ胸の大きさ。これは俗に言うあれなんだろう。言わないが。そしてその身体を守る着物と腰に携えられた刀はとても価値のあるものであろう覇気を纏っている。そんなこんなで胸をガン見していた俺に顔を赤くしてビンタをかまして真剣な顔でいった。
「もう始まりますよ。勇者の国と英雄連合の戦争が……」
「もうそんな時間か…誰が指揮をとってる?」
「ヨミズキ王です。」
あの魔力馬鹿か…。あいつが前線で指揮をとってるなら負け戦にはならないと思うけどな。
また一眠りでもするか…。その意図を察したか彼女は言った。
「今回の戦い。「(黒騎士)」が出てくるようです。」
「!」
あいつがでてくるのか…この世界で最強の英雄。漆黒の鎧を纏い魔導と剣技をつかいこなし圧倒的統率能力で彼が指揮をとったとき勇者陣営が初めての撤退を余儀なくされた。そしてあいつは俺の因縁の相手でもある。だがなぜ?なぜ今出てくる?
「本当に出てくるのか?デマじゃないだろうな?」
「本当です。魔力探知魔法の使い手が黒騎士独特の魔力を探知しました。いいえ。勇者独特の魔力。ですかね?」
こいつの事だからわかってていってるんだろうな…全くこのやろう。そうすると彼女は申し訳なさそうに目を伏せて俺に言う。
「あなたの気持ちを利用するのは本当に心苦しいです…ですがわかってください。「(黒騎士)」と戦うことができるのはあなたくらいってことを…」
ああ。わかってる。あいつの実力は魔力馬鹿の王様でもどうしようもないだろう。あのレベルになると当たらないしな。他の勇者だと相手にならないだろうしな。わかったわかった!覚悟を決めたよまったく…。
「あなたの力を貸してください。「(紋章の勇者)」シグレ」
「まったく…わかったよ。」
そういうと俺は壁に立て掛けてある長年使いふるされた鉄の剣を片手に持つ。すると彼女は流石にそれでいくのかと焦ったようで
「あ、武器がないようならこちらでミスリルの剣なら用意出来ますよ!すぐ用意しま「これでいい。」」
彼女はやはり不安そうだ。
「この剣は俺の友人っていうか。師匠に貰った剣なんだよ。だからなるべくこれを使いたい。それに。」
そういい俺は剣に魔力を流すとさっきの鉄の剣はみるみる形を変え神話でしかみないような剣に変化する。彼女も動揺を隠せずに目を見開く。
「この剣の名前はデュランダル。伝説の剣だ。」
「え。あ…え?」
「まあ任せときな。自分の家くらいは守るさ。」
そういって俺は剣をボロボロの鞘に納めて笑った。
過去編かこのまま進めるか迷ってます(゜ロ゜;