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徒然怪談  作者: 由希
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ベッドの下

うちの猫はベッドの下が好きだ。

特別猫の好きな何かを置いている訳ではない。そもそもうちのベッドの下は狭すぎて収納には向かない。

けれど、猫にとっては適度な狭さなのだろうか。気が付けばベッドの下でゴロゴロしているのだ。

猫飼いの皆様ならご存知と思うが、猫の鼻息というものは案外響くものである。私がベッドでゴロゴロしていると、どこからともなくすぴ、すぴという音が聞こえてくる事がある。

そんな時はベッドの下を覗くと、いつの間にかやってきた猫がゴロゴロしているという訳だ。最近はわざわざベッドの下を覗く事もしなくなったが。

ほら、今日もいつもの鼻息が聞こえてくる。この何もない空間の、どこにそんなに惹かれるのか。猫とは不思議な生き物である。

「にゃーん」

そう思っていると、開けっ放しの部屋のドアから猫が顔を出した。そう言えばさっき餌を食べていたっけ。私はふと思い出す。


……じゃあ、ベッドの下から聞こえてくるこの鼻息は、何だ?

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