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元引きこもりが強箱スキルで異世界勇者っ!!  作者: 大石次郎


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23話 入れ替わり

俺は神様メモをしまい、仲間達に向き直った。


なんかヤバそうだから帰ろっか?


···とは言えないっ。


「コッソリ調ベルノハ無理ソウダガ相手ノ反応ヤ手ノ内モ見レル。逆ニイイ機会ダト思ウ。勇気ヲ出シテ当タッテミヨウウジャナイカ」


「凄い嫌そうやん?」


嫌だけど! 俺達はブレッシング(祝福)、プロテクト(守備力強化)、ストロング(攻撃力強化)の確認や位置取りなんかをきっちり確認、準備した上で、一番硬い俺が隠行箱を1人用に分けて召喚トラップに触れて発動させた。


即、飛び退くっ。


陣が発動しっ、俺用ソロ隠行箱は打ち消され、ヴゥンッといった音共に、『陰気な庭師風の男』と『陰気なコック風の男』が召喚された。


「花壇の花を入れ替えなきゃならないんだ···」


「俺はスープの仕込みで忙しい。盗っ人か? この先の家に近付かない。この街のルールだろ? それに、光の力を感じた気がしたが??」


闇の力を高めだす庭師風とコック風!


「セイント!!」


『分けた隠行箱』にリリンと共に潜んでいたユミィが、神聖属性の光を怪しい2人に叩き付けたっ。


「「ギィッ?!」」


ダメージを受けて正体を現したのは2体のレッサーデーモンだったっ。


「マナシール!!」


「影縫いだぞっ!」


リリンが1体に魔法式封印魔法を掛け、別の隠行箱に潜んでたミゼヤッポが石器のクナイをもう1体の影に撃ち込んで金縛りを掛けた!


「ぬっ?」


「ぐっっ」


秘匿して加減する必要も無い状況だ。


「鉄箱っ、反射箱っ、スパーク!」


1体は動けはするから鉄箱で捕獲し、反射箱でダメージを与え、電撃付与した大河のカトラスを手に詰めるっ。


「おぉっ??!!!」


「せぇあっ!!」


フォースストライクで両断し、感電させて倒した。


「アイス!」


「セイント!」


「旋風手裏剣!」


金縛りのもう1体はリリンに凍結され、神聖属性で追い撃ちされ、トドメにつむじ風の手裏剣を投げ付けられて氷ごと砕かれて倒された。


俺が倒した1体は霊剣と電撃のダメージが大きかったのかすぐ塵と消えだしたが、もう1体の方は頭部が残ったこともあり、消え去りながらも口を聞いた。


「冒険、者? なんだ···さっきの、力、は??」


悪魔達は消え去った。


「ゼオラ家の使用人に化けとった感じやな」


「確か、コックは資料にも乗っていました。この領出身の人物のはずですが···」


「入れ替わったんだぞ?」


「「「···」」」


さすがにゾッとした俺達だったが、ここに侵入し、送り込んだ尖兵が倒されたことは探知されてる。


急いで、元執事長の家に向かうことにした。


_____



トラップはなかったが施錠が厳しく、ミゼヤッポが盗賊スキルを高めてなかったらちょっと面倒なところだった。


果たして、元執事長はいるにはいたが···


「奥様、お嬢様、今日は御加減もよろしいようで。旦那様も安心です。明日のお茶会では私めも張り切って···」


ベッドの上で身を起こした痩せた老人は繰り言を言う有様だった。


「薬品臭がする、な。たぶん強いヤツ···」


「ここで治療して話聞いてる暇はないし、このまま置いてくんも無いわ。スリープ!」


「プラスクリア! プラスヒール!」


リリンが眠らせ、ユミィが応急で解毒と体力の回復を行った。


「タケル! 箱でトンズラだぞっ」


「よしっ。あ、じゃ、失礼します···」


俺は寝顔が安らかになり、多少血色の良くなった元執事長さんを抱え、あとはクィック&隠行箱で魔族に囲われてたらしい粗末な家から遁走した。


_____



ギルド支部に戻るとそれなりに騒ぎにはなったが、本職の治療師の手当てもあり、弱っていた元執事長の体調はかなり回復した。


「歳も歳だし薬を完全に抜くには半年は掛かるだろうが、明日には話は聞けそうだね。ただコレでゼオラ子爵がクロなのは確定だ。亡くなった妻子周りも改めて身辺を洗った結果も、色々出てきたよ?」


ギルドの再調査の結果、妻子の墓所はゼオラ子爵の唐突な圧政の直前から封鎖されている。


ほぼ姿を見せない子爵の館にいるのはどうも影武者で、本人は領の外れの別邸にほぼ籠っている。


他には領内で失踪者や失踪後に人が変わったように冷酷になる人物が多発していること等も改めてわかった。


「これはやっとるわ」


「例外もあるかもしれませんが、わたくし達の見た『入れ替わり』でしょう」


「入れ替わりの方は数がどんどん増えると始末に終えなくなるんだぞ? さっさとその別邸に乗り込もうっ!」


「えーと、一応明日、元執事長さんにも話は聞こうと思ってますが、こちらの支部や教会からはどれくらい人を出せますか? 自警団や現地の衛兵は···」


これまでの経験上大物狩りや集団戦は俺達だけで無双する。とか、そこまでのパワーはないから、地元の人達の協力は必須だ。


「自警団や動ける衛兵は自分達の身内や持ち場を守るので手一杯。入れ替わりと関係なく圧政に迎合してるのもいるしね。シュノー伯爵から派遣された兵は20人程残ってくれてる。教会僧とあたしらは動けるだけ出すよ? 正直、ここや教会に籠城しなかまらコソコソ活動するのもそろそろ限界だからね」


よし、話は纏った。入れ替わり対策は聖水や教会僧の人達のセイント連発等で行い、俺達は突入隊を組むことになった。


あとは元執事長さんの話を聞こう。


つまりその、妻子さん達もだけど、子爵、まだ人なのかな? て、その辺のことも···

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