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元引きこもりが強箱スキルで異世界勇者っ!!  作者: 大石次郎


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21話 シュノー伯爵の依頼

教練を終えた俺達は休息もそこそこにタンダ・シュノー市のギルド支部へ向かった。仕事再開だ。籠もり癖が染み付いてる俺としてはあと3ヶ月くらい宿屋の部屋でゴロゴロしてたいけど···


そうもいかないってことでやってきた支部のエレベーターで神様メモをチラ見してみると、


『サボり阻止!』


と書かれてた。絶体心読まれてるぞコレ···


「いらっしゃいませ。6割の力の私から1本取って浮かれポンチな勇者様とそのお仲間の皆様方」


「浮かれポンチではないです···」


気まずいなぁ、俺の魔法兵の教官! 2割増しで圧が強いランダンさんだったが、ギルマスのフガク・ヅチ氏は咳払いをして話し出した。


「教練、御苦労さん。実はシュノー伯爵から腕利きのパーティーの斡旋を頼まれてるんだ。どうかな?」


「こちらが資料です」


「絶体厄介なクエストやろ?」


「さっさと読んで下さいませ、ピンクの人」


「···っっっ」


「あー、もういいからその件」


「取り敢えず資料を読んでみましょう」


「嫌な予感しかしないんだぞ?」


俺達はランダンさんに渡された資料を回し読みしだした。なになに···


_____



俺達は馬で魔除けの街道を進みタンダ地方の北西にあるゼオラ子爵の領に入っていた。


比較的辺鄙な痩せた土地で、ゼオラ子爵は衛兵や工兵の派遣、領民は工兵に志願するか民間で出稼ぎをする等して稼ぐ貧しい領だった。


しなびたような木が多く陰気な印象。でもって街道の魔除けの整備が甘く破損部から毛玉のようなモンスター、ファニーラットの群れが入り込んでいた。


「戦う程じゃないよ。···鉄箱、スパーク」


俺は小さな鉄箱の中に軽い電撃を詰め、威嚇しだした群れに放って反射箱に転じさせて炸裂させ、群れ全体に電気ショックを与え、街道から追い払った。


「応用するやん?」


「ま、ね」


俺達は動揺した馬達を宥め、先を急いだ。日が暮れるまでに、ゼオラ子爵の住むゼオラグレの町に到着する予定だ。


···クエスト内容はこの領の冒険者支部の支援だ。最近唐突にゼオラ子爵が重税や厳しい刑罰を連発するようになり、ゼオラ領でも魔物の活性化も確認されていた。


タンダ地方の有力者であるシュノー伯爵は国や聖教会の要請もあり衛兵や間諜を派遣したが、衛兵は門前払い。間諜は失踪し、二度と戻らなかった。


止むを得ず、シュノー伯爵は現地冒険者ギルドに調査を依頼したが、元々規模の小さな支部は苦戦。結局、タンダ・シュノー支部から数度に渡って支援隊を送られ、俺達にも出番が来た。てとこだ。


「嫌〜な感じだぞ?」


「負の気配がします···」


探知系のスキルを教練で高めてる2人だ。まぁタダごとじゃない。実際、夕暮れのゼオラグレの町はピリ付いて閑散としている。


人混みは苦手だけど、こうなると活気ある街の方がいいな、と。


「宿は安全じゃないらしい、ギルド支部へ行こう。教会と伯爵の衛兵が守りを固めてるそうだから」


「途中で出した使い魔2体も落とされとるし、はよ行こ」


俺達はロクに口を聞いてくれない馬借に馬を返し、ゼオラグレのギルド支部に向かった。


少し大きいが2階建てのよくある酒場兼宿の支部だったが、今は魔除けの塀が増設され衛兵達が見張りに立ち物々しい様子になっていた。


「来たかい! 腕利きらしいねっ、水の霊剣であのタンダ・シュノーのギルドマスターの右腕、魔法兵のランダンを圧倒したそうじゃないかい?!」


ここの支部のマスターはもう現役じゃなさそうだけど、ドワーフ族とのクォーターらしき女性だった。


「いや、まぁ。ハハハ···」


だいぶ尾ヒレ付いてるっ。


一旦それは置いとくとして、現地の調査は子爵との小競り合いに終始していまいち進展してないようだったが、不可解な妨害と魔物の活性化の具合から単なる領主の乱心ではないと、やっぱ見られていた。


より詳しくは明日以降対応することになり俺達はギルドの一室を借りて休むことになった。関係者皆ここに泊まってるから部屋が足りず、仕切り1枚を出してもらって男女相部屋だ。


「馬と使い魔連発で疲れたわ···」


湯浴み後、リリンは爆睡。仕事熱心なユミィは資料の読み込み。ここの支部でまともな食事は頼めず、ミゼヤッポは棒状糧食を不服そうに齧っていた。


俺は尾ヒレ付き気味の大河のカトラスの手入れを終えると、自分のステータスを確認。


−−−−−−−−


名前 タケル・キャンデ 性別 男 種族 人間 職業 勇者(魔法兵に偽装) 年齢 17 レベル20


体力C+ 魔力B+ 精神力C− 力C+ 守りB− 速さC+ 器用さB+ 賢さC+ 運S(Cに偽装)


スキル 強箱(取得を隠蔽)


強箱派生スキル 反射箱、鉄箱、休眠箱、隠行箱


スキル 共通語日本語変換(取得を隠蔽)


スキル スタミナストック


スキル マナストック


スキル 魔素呼吸


サブクラススキル 中級戦士


戦士派生スキル 中級気配探知 中級盾術 中級剣術 初級殺気探知 初級ジャストパリィ 初級ジャストスウェー


サブクラススキル 初級魔法使い


魔法使い派生スキル 中級魔力探知 初級錬成 初級人形使い 初級召喚師 初級魔法物取り扱い


習得魔法 ハンド、トーチ、ライト、フィール、ファイア、スパーク


勇者系スキル 闇、呪い耐性(項目を含め隠蔽)


魔法兵系スキル(メインクラススキルに偽装) エンチャントウェポン フォースストライク


ステータス系スキル ハードブロック(普通のブロックに偽装)、シーク(取得を隠蔽)、アナライズ、フェイク(取得を隠蔽)


一般スキル 初級薬師 初級大工 初級狩人 初級農民 初級釣り師 初級家政夫


獲得魔素107(5分の1に偽装)


−−−−−−−−


うん。ステータス的には強くなってる。ただ人間関係とか魔族の陰謀とか···貧相な食事云々や疲労はそうでもなかったけど、俺はやらなきゃならないだろうあれこれを考えて改めて鬱な気分になっていた。

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