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元引きこもりが強箱スキルで異世界勇者っ!!  作者: 大石次郎


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19話 霊剣と特訓開始

怪魚戦後しばらく俺は箱の中で休眠モードになってしまい、お守りをミゼヤッポが担当しリリンとユミィはケルピーで引き返してアマブチ郷のワーフロッグ達の加勢に回った。


十分くらい意識が飛んでいた俺が完全復活してミゼヤッポとケルピーで引き返す頃には一応優勢にはなっていたが、俺達も参戦しどうにか壊滅させることに成功した。


撤退せず捕らえても自決する為、勝確の段になるとただただ後味の悪い決着だったが···


「明日、出立前に社に来て頂けませんか? 先程川の大精霊から神託があり、褒美を与えて下さると」


「精霊から褒美?」


アマブチ郷での祝宴の席で、神官達が言ってきて、俺達は帰路につく前に改めてまたケルピーを借り、社を訪ねてみることにした。


今回は神官数名と現場主義な郷長と同伴だ。


固く封じられた出入り口の扉を開き、中へ入り、奥の祭壇の間の前まで来ると、


「祭事ではなく、控えるように神託を受けているので、我々はここで···」


と、神官と郷長は残り、俺達だけで先へ進んだ。


内部には浅い装飾的な水路が張られていて、それらが力の高まりと共に輝きだし、祭壇の間を照らした。リリンは照明魔法を消した。


祭壇に水の魔力が集まり『鯉をモチーフにした女神』といった雰囲気の強力な精霊が出現した。


「勇者と、仲間達よ。わたしの社の1つをよく守ってくれました。わたしは川の精霊の司···」


「え~と、危なそうだから。当然です···その、褒美、というか、その」


言い出し辛いっ、ロミの所で『勇者的な社交トーク』までは教わってなかったっ。


川の大精霊にちょっと笑われてしまった。


「ふふ、勇者には水の霊剣を、仲間達には魔素300を、授けましょう」


精霊は光を4つ放ち、1つは剣に、あとの3つは仲間達に魔素として吸収された。


「その剣は『大河(たいが)のカトラス』。今のあなたに相応しい力となるでしょう···闇の者達は急速に力を付けています。あなたがこの世界の、光となることを願っています」


大精霊は消えていった。


「神学校時代から、魔素を溜めてるのですが」


「優柔不断なタイプなん?」


「言い方っ」


「クエスト報酬ももらったし、ラッキ〜」


「大河のカトラスか···」


鉄の剣から鋼の剣を飛ばして一気に中盤用武器を手に入れた、って感じだ。


鞘から抜くと、水属性の片刃の剣は冷たい飛沫を放ち、冴え冴えと魔力の光を湛えていた。


_____



···タンダ・シュノー市に戻った俺達は、使い魔もリリンに飛ばさせてたけど、アマブチ郷ともうちょっと連携して郷と社の守りを固めた方がいいとギルドに提案したりしつつ1日は静養して、しばらくギルドの教練所に通うことにした。


クエスト受注は一旦休みだ。


「今回、想定外が二段階もあったけど、2回ともタケルの箱スキルのブッパで解決しとる。ギリギリやった。タケル以外も獲得魔素たくさんある状態やし1回きっちり鍛え直して、その上でいけそうな必要スキルを取得してこ」


「教練だけでもじっくりやればスキルは取れますからね」


「ユミィの魔素温存っぷりは結構特殊だと思うぞ。貧乏性だぞ···」


「わたくしはいざという時に備えていたんですっ、もうっっ」


「俺も、ヤバ過ぎる時、箱頼りで魔力不足で詰み掛けるのをどうにかしたいのと、レベル18の魔法兵にしてはそっち系がビギナー過ぎて無理が出てきてるのも帳尻を合わせないと」


学校みたいなとこ通うの苦手なんだけどさ···


なんにしても、俺達はタンダ・シュノーの訓練所に向かった。のだがっ、


「魔法兵の技は、『レベル34の本物の魔法兵』である私が教えましょう」


手続きを済ませ、他の3人と別れて訓練着で俺用の訓練室に行くと狐メイド秘書護衛のランダンさんが木剣2本を手に待ち構えていた!


「あー···はい、お願いします」


「なにか、不満でも?」


「ないです···」


キツそうだけど、初見の体育会的の人に当たらなかった、という意味ではよかったかもしれない。


と、ザクッ。目の前の砂が敷かれた地面に木剣が投げ刺された。


「取りなさい。まずは強箱と魔法、収納ポーチの使用は禁止ですが他は全てありです。構えて」


「はいっ」


バックラー盾がないのが調子狂うが、これまで結構俺なりに積んできた! やるぞっ。


「···参ります」


お願いします、と言おうと思ったが、爆速で間合いを詰められた!


「いぃっ?!」


木剣に魔力を乗せっ、5合までは捌けたがその先はボコボコにされてあっという間にに砂地にぶっ飛ばさた···


「中級剣術スキルをまるで使いこなせてませんね。···ダウン後の休眠箱の使用は認めます」


「ふぁい···」


俺は半泣きで休眠箱を使い、たぶん3分程で復活した。


「少し掛かりはしますが、傷や体力だけでなく魔力まで全快。さすがに勇者のスキル。異常ですね」


「どうも···」


「タケル様。私は3割の力で打ち込んでいますが、今日中に取り敢えず50合は受けられるようになって下さい。···かったるいので」


「うっっ」


キッツぅぅ〜〜〜っっっ?!


今さらながらロミやリリンの特訓は優しかったな、て···ん? リリンはそうでもいか。ケムシーノの群れに放り込まれたしっ。


くぅーっ、大体俺を鍛えてくる若い女が厳しい件っ!!

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