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元引きこもりが強箱スキルで異世界勇者っ!!  作者: 大石次郎


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13話 タンダ・シュノー市へようこそ 前編

タンダ・シュノーまでの道程はあと3分の1といったところ。今、俺達は兎系獣人ワーラビットの郷イナバに滞在していた。


ワーラビットは着ぐるみというより本格ケモナーコスのレイヤーがあちこち歩いてる感じ。毛皮だから衣服は全員簡単な格好で、女性は目のやり場に困る人も多い。


まぁ俺的には『獣』を挟んでるから、生身の人間族より緊張しないけど!


「タケル。昼、買った昇華書使うで? ミゼヤッポも!」


宿の窓から、昼の労働を終えて気楽そうにしてるイナバのワーラビットの様子を見ていた俺は、さっきからゴソゴソ補助用の陣を敷布に描いたりしてたリリンの方を振り返った。


ミゼヤッポもカウチを食べながら読んでた戯画誌(ぎがし)(漫画雑誌的なヤツ)を放ってリリンの所に向かった。


「オイラの新忍法!」


「触媒が必要やから、準備いるヤツやで?」


「だいじょーぶ、だいじょーぶ!」


リリンに補助してもらい、長いこと溜めてたらしい魔素を使って、『木遁(もくとん)空蝉(うつせみ)スキル』を習得した。


事前に刻印した、ミゼヤッポ基準である程度質量のある木材と自分を擦り替えつつ、近距離テレポートするスキルだ。忍者っぽい。


早速使ってはしゃいでる。テレポート自体が強いが、木のデコイをその場に置けるのも地味に使えそうだ。


「じゃ、俺も」


昇華書は3冊準備されてる。


「『マナストック』はそのまんま魔力をストックするだけやけど、『中級盾術』『中級剣術』みたいな武術系スキルは確認して自分のもんにせなあかんで?」


「ああ、明日ミゼヤッポに訓練付き合ってもらうよ」


「いいぞ〜」


「ミゼヤッポは癖強いし、いくらか払ってここの自警団で稽古付けてもろうたら?」


「いや、それは···よく知らない人達だし···」


「人見知りーっ!」


リリンにツッコまれつつ、俺は昇華書を介して500余り溜まってた魔素を気前よく消費し、マナストック、中級盾術、中級剣術のスキルを習得した。


今のステータスは、


−−−−−−−−


名前 タケル・キャンデ 性別 男 種族 人間 職業 勇者(魔法兵に偽装) 年齢 17 レベル16


体力C 魔力B 精神力D 力C 守りC+ 速さC 器用さB 賢さC 運S(Cに偽装)


スキル 強箱(取得を隠蔽)


強箱派生スキル 反射箱、鉄箱、休眠箱、隠行箱


スキル 共通語日本語変換(取得を隠蔽)


スキル スタミナストック


スキル マナストック


スキル 魔素呼吸


サブクラススキル 初級戦士


戦士派生スキル 中級気配探知 中級盾術 中級剣術


サブクラススキル 初級魔法使い


魔法使い派生スキル 中級魔力探知 初級錬成 初級人形使い 初級召喚師 初級魔法物取り扱い


習得魔法 ハンド、トーチ、ライト、フィール


勇者系スキル 闇、呪い耐性(項目を含め隠蔽)


魔法兵系スキル(メインクラススキルに偽装) エンチャントウェポン


ステータス系スキル ハードブロック(普通のブロックに偽装)、シーク(取得を隠蔽)、アナライズ、フェイク(取得を隠蔽)


一般スキル 初級薬師 初級大工 初級狩人 初級農民 初級釣り師 初級家政夫


獲得魔素23(5分の1に偽装)


−−−−−−−−


といった感じ。結構育ってる! むっふっふっ。


メインクラスに偽装してる魔法兵系スキルがエンチャントウェポンだけで、習得魔法も少ないのがちょっと不自然だが『魔法使える前衛職』としては機能してるからもうしばらくはごまかせるかな?


_____



タンダ・シュノー市。タンダ地方で一番大きな町だ。ほぼ都市国家として機能している。形式的にはシュノー氏の伯爵が統治していることになっているが、実際采配しているのは民会(ほぼ商人達が仕切ってる)と貴族会からなる市民議会らしい。


ややこしいけど貴族会イコール伯爵家というワケでもないようだ···


「うちらは本籍がタンダ・シュノーやから手続き簡単やけど、タケルはお初で本籍がお師匠の所やからちょっとややこしいで? これ紹介状な、お金も払うんやで」


ドデカい城壁と人並みが絶えない城門を、近くで馬上で見ているとハンドの魔法で書状を渡された。


「紹介状? ロミからももらってるけど?」


「それはギルドマスターにやろ? 問題ない人物です。て話の通る人が一筆書いたらスッと行き易いねん」


「役人は当たり外れもあるんだぞ?」


「誰が書いてくれたんだろう?」


「うちやーっ!」


リリン監督だった。毎度お世話になってます···


通行手続きはリリンと、結局ついてきてくれたミゼヤッポのお陰で無事済んだ。


城壁と城門自体が強力な魔除けになってるからあと事務的なことだったかな?


「···う、わぁ···」


馬借に馬を返し、昼過ぎの混み合う市の表通りに入った俺の第一声。


わりと小綺麗でも文明は産業革命前くらいだが、地球の都会と変わらない喧騒。行き交う亜人族や妖精族を含む異世界住人。


馬車道を結構な速度で走る馬車、馬車っ、馬車!


「···よし、ギルドまでは落ち着く路地に入って静かに移動を」


「なんでやねんっ、言うと思たわ。直通や直通!」


「タケルは人混み嫌いだな〜」


俺の提案は却下され、リリンに連行されタンダ・シュノー市ギルド支部に向かうことになった。はぁ···胃が、痛いぜ。

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